ID:69505

美の標準

―柳宗悦の眼による創作

会場

日本民藝館

Mingeikan/The Japan Folk Crafts Museum

会期

2022年1月10日(月・祝)-3月20日(日)

展覧会概要

美の標準 ビノヒョウジュン ―柳宗悦の眼による創作

よく知られている通り、当館創設者の柳宗悦(やなぎむねよし)(1889-1961)は、朝鮮時代に作られた染付秋草文面取壺(そめつけあきくさもんめんとりつぼ)(瓢形瓶(ひょうけいへい)部分)を直(じか)に観(み)て今までにない深い感動を得ました。柳はそれを契機に、自らが観た本質と等価の造形を蒐(あつ)め、その証拠を日本民藝館において提示していきます。不思議なことにそれらは、時代や産地、手法、用途などが異なりながら同一の美しさで通底していました。柳はその美しさを「不仁(ふに)の美」「無上の美」「美醜なき美」など呼び、「美の標準」として広く真価を問い続けていったのです。本展は、原始の息吹を伝える上代の芸術、南北朝や室町時代に描かれた中世絵画、朝鮮時代や江戸時代に生まれた日常の器など、同じ美の源泉から多種多様な姿で顕(あらわ)れた「美の標準」を展観します。
柳は初期の茶人達が見立てた井戸茶碗について、「『井戸』は朝鮮の作というより、茶人たちの直感の創作であった」(「禅美に就いて」、1958年)と述べています。同じ視点に立てば、柳が発見した「美の標準」に適う作物も、柳の創作と呼ぶことができるのではないでしょうか。柳の問いかけは今も終わらずに続いているのです。
さらに今回は、かつて『民藝』第195号(日本民藝協会、1969年3月)で特集された、同種の中でも古例として知られる名品「伊勢参詣曼荼羅(いせさんけいまんだら)」(小田原文化財団蔵)なども併せて特別展示します。

休催日
月曜休館(祝日の場合は開館し、翌日休館)
開催時間
10:00 ~ 17:00
(入館は16:30まで)
観覧料
一般1,200円 大高生700円 中小生200円
展覧会ホームページ
https://mingeikan.or.jp/exhibition/special/?lang=ja

会場情報

日本民藝館 ニホンミンゲイカン

Mingeikan/The Japan Folk Crafts Museum

会場住所
〒153-0041
目黒区駒場4-3-33
ホームページ
https://www.mingeikan.or.jp/
更新日:2022年1月19日
登録日:2022年1月19日