ID:66903
春木麻衣子 Maiko Haruki
「still life」
会場
TARO NASU
TARO NASU
会期
2021年4月3日(土)-5月13日(土)
展覧会概要
春木麻衣子 ハルキマイコ 「still life」
Maiko Haruki
春木麻衣子 「スティルライフ」-シルエットがささやくもう一つの物語-
4年ぶりとなるTARONASUでの個展のために今回、春木麻衣子が被写体として選んだのは、ポップカルチャーのアイコンともいえるキャラクターである。日本の「カワイイ・カルチャー」の顔であるハローキティやアメリカの顔ともいうべきミッキーマウスなど約10種類のキャラクターぬいぐるみを、春木は往年の銀幕スターのスチール写真のようにスタジオで撮り下ろした。モノク口の画面のなかに映し出されるそのシルエットは、カラフルな色に彩られたいつもの明るさとはまったく異なる表情をたたえ、寂寥感や孤独、倦怠感を訴えかける。今この瞬間も、世界中で新たにイメージやストーリーが「新商品」として生成され、販売され消費され続けているこれらのキャラクター。その存在が物語るものとは何か。大量消費社会に君臨するアイコンの「影」が語りだすもうひとつの物語に耳を傾けてほしい。
フランス、パリでのロックダウンの時期を経て、日本に一時帰国した春木は、2021年の念頭から「アネケ・ヒークマン&クミ・ヒロイ、潮田登久子、片山真理、春木麻衣子、細倉真弓そした、あなたの視点」(2021年1月16日-4月18日 資生堂ギャラリー)と「DOMANI・明日展2021スペースが生まれる」(2021年1月30日-3月7日 国立新美術館)という二つのグループ展に参加し、両会場で旧作と新作をまとめたインスタレーションを発表したばかりである。
全点新作で挑戦するTARONASUでの個展においては、自主隔離の時間に体験した自己との対話や社会と個人の関係についての考察など、「個」から発してより普遍的なものへと進んでいく春木自身の視野の拡大も感じられる作品群、約10点を一堂に展示する。
- 休催日
- 日月祝 休
- 開催時間
- 12:00 ~ 17:00
- 火-土
イベント情報
*オープニングレセプションは開催致しません。
会場情報
登録日:2021年3月24日