ID:65286
2020年度 第3期常設展
会場
高松市美術館 1階常設展示室
TAKAMATSU CITY MUSEUM OF ART
会期
2020年9月26日(土曜日)~12月27日(日曜日)
展覧会概要
2020年度 第3期常設展 2020ネンド ダイ3キジョウセツテン
〔常設展示室1〕 不安とともに
不安とはなんでしょうか。恐怖が明確な原因や対象に抱くものとされる一方で、不安は理由がはっきりと分からないものとされ、その不確かさが特徴といえるでしょう。それゆえに対策が難しくやっかいな感情です。今も私たちは新型コロナウイルス感染症に起因するさまざまな不安を世界と共有し、あらゆる場面で不安や恐怖が表面化しています。ネガティブな感情は瞬く間に伝播・増幅し、人々を悩ませます。
本展では美術作品に表された「不安」に着目します。風間サチコはマンションの広告からバベルの塔を連想し、増殖する人間社会の崩壊を予感しました。大木裕之の《木(ム)》には、希望と不安が入り混じる日常の一片が記録されています。木村光佑や佐藤敏の作品に漂うのは、人間存在そのものに対する不安です。また、草間彌生やフランシス・ベーコンは自身の内で膨らみ続ける不安を作品に昇華させた作家です。本展では12作家21点の作品を紹介します。アーティストたちが不安と向きあって生み出した作品の数々をご覧ください。
〔常設展示室2〕 うるみ会 ~明日の漆芸をめざして~
香川では江戸時代末に讃岐漆芸が確立され、発展・継承を続けましたが、時代の変化を受け、昭和の初め頃には伝統とマンネリズムの狭間に立たされました。うるみ会はそれまでの漆芸にマンネリズムを感じた明石朴景(1911~1992)をはじめ、明日の工芸を目指した若い漆芸家たちを中心に昭和24年(1949年)に結成された工芸グループです。
「新しい泉を掘ろう」をスローガンに立ち上がった彼らは、切磋琢磨し新しい表現に挑みます。初期には先輩作家たちに白い目を向けられ、ひっそりと活動したといいますが、昭和27年の第8回日展では多くの入賞者を出すなど、その名を広めていきました。新しい漆芸を目指した彼らは幾何学模様や西洋美術の様式を取り入れた斬新な表現を生み、漆パネルなどの新しいジャンルにも活路を見出しました。本展示ではうるみ会メンバーの在籍時の作品を中心に11作家17点紹介します。漆芸の可能性を信じて邁進した彼らの軌跡をご覧ください。
- 主催者
- 高松市美術館
- 休催日
- 月曜日
(ただし、11月23日(月曜日・祝日)開館、11月24日(火曜日)休館) - 開催時間
- 午前9時30分 ~ 午後5時
- (ただし、特別展開催期間9月26日~10月18日、10月31日~12月13日の金曜日・土曜日は午後7時まで)
- 観覧料
- 【一般】 200円(160円)
【大学生】150円(120円)
【65歳以上・高校生以下】無料 - ※( )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳所持者は入場無料
※高松市キャンパスメンバーズ制度に加盟する大学等の学生は、学生証提示で観覧料免除
※共通定期観覧券
共通定期観覧券をご利用になると、高松市美術館及び高松市塩江美術館主催の展覧会を、購入日から1年間何度でも鑑賞できます。
販売場所:高松市美術館1階受付及び高松市塩江美術館
販売価格:1枚3,000円(65歳以上 1枚1,500円)
※持参されたご本人のみ有効です。
※他の割引との併用はできません。
※ご購入の際、65歳以上の方は、長寿手帳等、年齢が確認できるものをお持ちください。 - 展覧会ホームページ
- https://www.city.takamatsu.kagawa.jp/museum/takamatsu/event/exhibitions/exhibitions_2020/permanents_2020/da_2020_03.html
イベント情報
ギャラリートーク
開催日時:
2020年12月5日(土曜日)午後2時~
会場:
1階常設展示室
聴講料:
無料(ただし観覧券は必要です)
会場情報
高松市美術館 タカマツシビジュツカン
TAKAMATSU CITY MUSEUM OF ART
- 会場住所
-
〒760-0027
高松市紺屋町10-4 - ホームページ
- https://www.city.takamatsu.kagawa.jp/museum/takamatsu/
登録日:2020年9月9日