ID:65024

館蔵品展

狩野派学習帳

今こそ江戸絵画の正統(メインストリーム)に学ぼう

会場

板橋区立美術館

ITABASHI ART MUSEUM

会期

二〇二〇年七月十一日[土]~八月十日[月・祝]

展覧会概要

館蔵品展 狩野派学習帳 カノウハガクシュウチョウ

近年、奇想天外で刺激的な画風の江戸絵画がますます人気を集めています。しかし、幕府や諸大名の御用として圧倒的に支持され、江戸絵画の正統であり続けたのは「狩野派(かのうは)」でした。
狩野派とは、室町時代から幕末まで実に四〇〇年にわたり、血縁関係でつながり幕府の仕事を行ってきた絵師の専門集団です。江戸時代には、徳川幕府に仕えるため京都から江戸へ活動の本拠地を移した狩野探幽(たんゆう)[一六〇二~一六七四]が、狩野派の活動を一層堅固なものにしました。新たな時代様式を作った探幽をはじめ、その一門は「江戸狩野派」と呼ばれています。
狩野派は、個人の才能による「質画」よりも、模写を重ね伝統を守り伝える「学画」を重視し、和漢の古典を学び画風の継承につとめてきました。そのため、江戸狩野派の作品は、強烈な個性や目新しさを競うのではなく、確かな実力を蓄えた安定感のある筆づかいに特徴があります。その一方、時代の変化や好みに寄り添い変容して発展してきました。
本展では、たっぷりの余白と軽妙な筆致による作品の探幽をはじめ、力強い輪郭線により狩野派の原点を示した典信(みちのぶ)や、水墨表現から細密描写まで幅広い画技に長けた栄信(ながのぶ)や養信(おさのぶ)、さらに近年注目が集まる女性絵師の清原雪信(きよはらゆきのぶ)や幕末に活躍した逸見一信(へんみかずのぶ)まで、江戸狩野派の魅力をご紹介し学べる機会とします。また、近年新たに収蔵した江戸絵画も初お披露目します。

休催日
月曜日
開催時間
九時三〇分 ~ 十七時
(入館は十六時三〇分まで)
観覧料
観覧料無料
展覧会ホームページ
https://www.city.itabashi.tokyo.jp/artmuseum/4000016/4001385/4001387.html

会場情報

板橋区立美術館 イタバシクリツビジュツカン

ITABASHI ART MUSEUM

会場住所
〒175-0092
板橋区赤塚5-34-27
ホームページ
https://www.city.itabashi.tokyo.jp/artmuseum/
問い合わせ先
テレフォンサービス 03-3977-1000
更新日:2020年8月5日
登録日:2020年8月5日