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第4期コレクション展

美の魅力と出会う感動のひととき

会場

宮崎県立美術館

MIYAZAKI PREFECTURAL ART MUSEUM

会期

2021 1/9[土]-4/6[火]

展覧会概要

第4期コレクション展 ダイ4キコレクションテン

名品セレクション +生誕100年野見山暁治
宮崎県立美術館は、現在約4,200点の作品を収蔵しています。それらの作品は、以下の3つの収集方針に基づいて収集されています。
1.郷土出身作家及び本県にゆかりのある作品
2.わが国の美術の流れを展望するにふさわしい作家の作品
3.海外のすぐれた作品
ここでは、「名品セレクション+生誕100年野見山暁治」と題して、当館のコレクションを代表する作品と100歳を迎え、今なお現役で活躍する画家・野見山暁治の作品を紹介します。
名品セレクションでは、さまざまな線によって表現される動きや形態に注目して作品を展示しています。繊細で緊張感のある線描で、幻想的な世界を表現したヴォルス、手の運動の軌跡を曲線として捉え、スピード感を持って表現したジャーコモ・バルラ、鮮やかな色面と太い線による画面構成から風の動きを感じさせる村井正誠など、多様な表現をご覧ください。

宮崎の美術 -郷土の日本画
明治時代、日本の絵画は急激な社会の変化の中で転換期をむかえます。西洋の表現も取り入れられ、新しい「日本画」を求めた模索が始まりました。この時代に活躍した本県出身の日本画家として、伝統的な狩野派の流れを汲む山水画で力を発揮した山内多門がまず挙げられます。また、同時代に秀麗な美人画で認められていたのが益田玉城です。
一方、本県出身の洋画家では、太い輪郭線と鮮やかな色彩で独自の画風を追求した塩月桃甫が、大正5年に文展(文部省美術展覧会)に入選しています。また、力強い筆遣いで生命力あふれる女性像を描いた山田新一などが中央画壇で活躍しました。
今回は、宮崎県を代表するこれらの作家の作品を紹介するとともに、高鍋の安田守世(李仲)8代や都城の大野重幸など、郷土の日本画を紹介します。
本県出身の作家やゆかりの作家による作品の魅力をお楽しみください。

宮崎の彫刻家たち
日本における彫刻は、西洋から彫刻という概念がもたらされて以来、様々な素材や技法が用いられるなど、現在も表現が広がり続けています。宮崎県でもそれぞれの表現を求めた多くの彫刻家たちが輩出されました。
渡辺小五郎は、柔らかな曲線による縦長にデフォルメされた女性像を表しました。白石盛香は、写実的な表現で肖像彫刻などを制作しています。奥村良弘、平原孝明は、文化公園内の宮崎の偉人像を制作するなど人体を写実的に表しています。保田井智之は、木やブロンズなど異なる素材を組み合わせ、従来の彫刻の伝統にとらわれない独自の手法で表現を続けています。
宮崎県出身の5人の彫刻家たちによる、表現を追求した作品をお楽しみください。

瑛九抄
宮崎県出身の瑛九(本名:杉田秀夫)は、生涯を通じて常に新しい表現を求め、写真や版画、油彩など様々な技法に取り組みました。また、画業以外にも文筆活動や、美術団体の結成、エスペラントの普及といった活動など、多方面で活躍しました。
表現活動に情熱を燃やし、短くも濃密であった生涯の中で、瑛九はミヤ子夫人をはじめとする家族との深い絆や、多くの作家たちとの交流がありました。そしてその姿は、多くの人々の言葉により様々な記録や評伝の中に残されています。
ここでは、油彩やフォト・デッサンなどの作品、写真や書籍などの資料とともに、様々な視点で語られる瑛九像を紹介します。

観覧料
観覧無料
展覧会ホームページ
http://www.miyazaki-archive.jp/bijutsu/box/collection.html

イベント情報

学芸員によるギャラリートーク(参加無料)
展示の見所や作品について、分かりやすくお話しします。
どうぞお気軽にご参加ください。

日時 1月10日(日) 14:00~ 30分程度 ※中止となりました
内容 第4期コレクション展の見所
場所 コレクション展 全室

日時 2月28日(日) 14:00~ 30分程度
内容 画家たちが語る瑛九
場所 展示室3

日時 3月21日(日) 14:00~ 30分程度
内容 宮崎の美術-日本画を中心に
場所 展示室2

会場情報

宮崎県立美術館 ミヤザキケンリツビジュツカン

MIYAZAKI PREFECTURAL ART MUSEUM

会場住所
〒880-0031
宮崎市船塚3-210 (県総合文化公園内)
ホームページ
https://www.miyazaki-archive.jp/bijutsu/
更新日:2021年3月3日
登録日:2020年5月20日