ID:64349
2020年度 第1期常設展
〔常設展示室1〕 美術にみる動物たち
〔常設展示室2〕 工芸にみる鳥と蝶
会場
高松市美術館 1階常設展示室
TAKAMATSU CITY MUSEUM OF ART
会期
2020年4月7日(火曜日)~6月21日(日曜日)
展覧会概要
2020年度 第1期常設展 2020ネンド ダイ1キジョウセツテン 〔常設展示室1〕 美術にみる動物たち
〔常設展示室2〕 工芸にみる鳥と蝶
〔常設展示室1〕 美術にみる動物たち
今年度最初の特別展「絵本原画ニャー!」(4月18日~5月31日)では、動物の中でも特に人気者の「猫」をテーマにしていることから、常設展示においても、美術に表れた動物たちを通して、芸術表現の多様性や豊かさを楽しんでいただきます。
「猫」といえば猪熊弦一郎が好んだモチーフですが、当館の猪熊作品で描かれているのは少女の肩に乗る「鳥」であり、戦前のマティスの影響が色濃いフランス滞在時のものです。その猪熊と親しかった脇田和は、病床中に友人から贈られた鳥籠のことりに慰められ「鳥の画家」と呼ばれるようになりました。工藤哲巳の《マザー・コンプレックス・パラダイス》は同じく「鳥」を扱いながらも全く印象を異にしています。「猫」に続く人気者といえば「犬」ですが、大量のマスキングテープから誕生した淺井裕介の《青犬》は身体中が模様に覆われています。またノミ跡を残すことで特徴的な三沢厚彦のブルテリアには腹部と目にブチがあり、どちらもユーモラスな姿態で愛すべき存在です。
そのほか、象、ライオン、オオカミ、馬、ヤギ、ネズミなどの実在の動物はもちろんのこと、想像上の動物「麒麟」も展覧会場でご覧いただけます。24人の美術家による多彩なイマジネーション世界を、これら動物を介してお楽しみください。
〔常設展示室2〕 工芸にみる鳥と蝶
遠い昔から、人間は飛行することを夢見てきました。天と地をつなぐ「鳥」は信仰や憧れの対象であり、また身近な存在として、工芸作品においては技法の挑戦と時代の美意識に応じた様々な形象が見られます。
中国神話の伝説の鳥「鳳凰」を、藤川蘭斎は『存清』で、佐々竹僊は『讃岐彫り』で表しており、石井磬堂は同じく中国で未来を予兆するめでたい鳥とされる「山鵲」を『堆朱』で彫りおこしました。また『蒟醤』で人間国宝に認定された磯井如真は、香合を「鶴」や「雉」で象ったり、『彫漆』技法を駆使して楽しげにさえずる5羽の鳥を表現するなど、その多才ぶりを発揮しています。このほか、飛翔感が際立つ真子実也の『錆漆』による「サギ」をはじめ、漆芸家たちのスズメ、フクロウ、七面鳥、雁などをご覧いただけます。
また、磯井如真の息子である磯井正美は、「蝶」を主役に『蒟醤』技法により作品を制作しています。植物と組み合わされた蝶たちは、可憐であったり、荘厳さを帯びたりして、時に妖しいまでの情景へと私たちを誘い出します。対照的に、明石朴景のモダンな様相の3枚のパネルには戯れる蝶々が『榜彫り蒟醤』で表されており、明るく開放的な雰囲気に包まれます。
ともに飛翔する「鳥」と「蝶」をモチーフにした12作家28点の漆芸作品をお楽しみください。
- 主催者
- 高松市美術館
- 休催日
- 月曜日
(ただし、5月4日(月曜日)開館/5月7日(木曜日)休館) - 開催時間
- 午前9時30分 ~ 午後5時
- (ただし、特別展開催期間4月18日~5月31日の金曜日・土曜日は、午後7時まで)
- 観覧料
- 【一般】 200円(160円)
【大学生】150円(120円)
【65歳以上・高校生以下】無料 - ※( )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳所持者は入場無料
※高松市キャンパスメンバー制度に加盟する大学の学生は、学生証提示で観覧料免除 - 展覧会ホームページ
- https://www.city.takamatsu.kagawa.jp/museum/takamatsu/event/exhibitions/exhibitions_2020/permanents_2020/da_2020_1.html
イベント情報
ギャラリートーク ※中止となりました
開催日時:2020年5月9日(土曜日)午後2時~
会場:1階常設展示室
入場料:無料(ただし観覧券は必要です)
会場情報
高松市美術館 タカマツシビジュツカン
TAKAMATSU CITY MUSEUM OF ART
- 会場住所
-
〒760-0027
高松市紺屋町10-4 - ホームページ
- https://www.city.takamatsu.kagawa.jp/museum/takamatsu/
登録日:2020年5月20日