PLACE PLACE

PLACE PLACE そこにいる その場所で・・・
海老優子
佐古 馨
中津川浩章
Barbara Kroll
福村真美

PLACE To be there in that

風景画の、とある場をテーマにした展覧会に物語が生まれる事は無い。

“あんな風な”作家の過去の作品を覚えていて、展示発案はそこを出発点にする。しかし、展覧会は新作で埋まる。そこに有る時間は、過去のものとは異なる世界で。

面白く、興味深い出来事が、そこに新たに立ちあらわれる。

場、プレイス、ドイツ語だとPlatzieren。共有したはずの言葉はスタートラインに過ぎなくて。

バーバラ・クロールの作品は、遠くドイツからやって来た。
中津川浩章の衝動は線となり、現実の拘束を超えたところに振れてゆく。
福村真美の水面はアフターダークな時間の一歩手前に留まろうとしているように思われ。
海老優子の場はコンクリートではなく、グリーンの応接セットとなって現れた。
佐古馨の新作は、神への祈りの依り代のように立体として屹立するのかもしれない。

ギャラリーモーニングの時空に異次元の地平が混ざり合う。
なんと、それを繋ぎ見るのは、その場で呼吸するそこに有る鑑賞者でしかない。その心象がどんな風に絡み合うのか。見てゆくのがわたしたちの仕事であり、見つめる人の同調率やギャップ感の振るえを感じるコトが “PLACE” での出来事だと。

「そこにいる, その場所で・・・」 何が起こるのか、おさまるのか。
そこにたどり着いた時、作家はすでにそこにはいない。

休催日

(月曜日休廊)

開催時間

12時 ～ 18時

展覧会ホームページ

https://gallerymorningkyoto.blogspot.com/2019/05/place-exhibition-611-23.html

ギャラリーモーニング ギャラリーモーニング

gallery morning

会場住所

〒605-0034
京都市東山区中之町207 三条通り岡崎広道 南西角

ホームページ

https://gallerymorningkyoto.com