ID:59170
シャーロット・デュマ Charlotte Dumas
会場
小山登美夫ギャラリー
Tomio Koyama Gallery
会期
2018年10月9日 [火] - 10月13日 [土]
展覧会概要
シャーロット・デュマ シャーロット・デュマ
Charlotte Dumas
平素より大変お世話になっております。
この度、シャーロット・デュマの映像作品「Work Horse」と「Nanae」の上映とポラロイド作品の展示を、六本木の小山登美夫ギャラリーにて5日間開催することになりました。ぜひご高覧ください。
【今回の展示について】
本展では、2018年長野県御代田町で開催の「浅間国際フォトフェスティバル」に出品されたシャーロット・デュマの映像2作品「Work Horse」(12分)「Nanae」(13分半)の上映と、同時期に撮影されたポラロイド作品を展示いたします。
シャーロット・デュマについては、そのカタログに書かれていたアイヴァン・ヴァルタニアン氏の文章を引用させていただきます。
シャーロット・デュマの写真の主なモチーフは、馬です。日本では南方の島々に生息 する野生の馬を、米国では雪深い山々に働く使役馬を写真に撮って、独特なものの 見方を提示しています。彼女の写真は、観客に落ち着いて集中して見ることを求めて くる写真ですが、それは感情に導かれた情景かもしれません。動物だけに向けられ続けた彼女のまなざしは、ゆっくりと落ち着いていて、そこには写真家が同じ時間に存在し、 同じ場所で、同じ空気を吸っていたことを実感させてくれます。
空間を共有することこそが、彼女の写真に潜んでいる力です。その力によって、観客である私たちに、本質的に私たち自身も動物なのだということを思い起こさせます。 彼女の映像作品では、カメラを長回ししながら、動物はゆったりとした姿勢のままじっ としていることが多いのですが、馬たちは黙想し、睡眠と覚醒の間を浮遊しているよう にも見えます。まるで、夢とうつつの境界を求めることに意味はない、とでも言っている ように。なぜなら、ある部分では私たち一人一人も自分自身の夢想に捕らわれている のですから。
デュマの作品を見ていて気が付くのは、私たちが自然と動物を擬人化して見てしま うということ。そして、私たちが動物たちをどうとらえるかは、私たち自身の人間性のバ ロメーターにもなっているのです。写真とは、本質的に関係性について思考することであって、優れた写真は、観客である私たちに対象と自分自身との関係を理解すること へと導いてくれるのです。
(浅間国際フォトフェスティバルカタログ、2018年)
今回の展示は、アーティストに無理を言って、急遽やらせていただくことになりました。シャーロット・デュマさんの作品を知ったのは、ポール・アンドリュースというオランダのギャラリーがアートフェアで見せていたのがきっかけです。そのあと、日本のとあるギャラリーのコレクションでみたり、最近ではGallery916で展覧会を見て、ポラロイドの作品を買ったりして。。。
今回、「浅間国際フォトフェスティバル」でこの2つの映像作品を見て、ぜひ、自分のスペースで流したいという衝動にかられました。眼差しと時間、むこうからやってくる美しい瞬間がとてもすばらしいです。
ヴァルタニアン氏のテキストにある「感情に導かれた情景」、この言葉が的確に彼女の作品の本質を表していると思います。是非、短い期間ですが、作品を見ていただけたらと思います。(小山登美夫)
- 休催日
- 日月祝 休
- 開催時間
- 11:00 ~ 20:00
- 観覧料
- 入場無料
- 展覧会ホームページ
- http://tomiokoyamagallery.com/exhibitions/charlottedumas2018/
イベント情報
オープニングレセプション
2018年10月9日[火]15:00-19:00
会場情報
小山登美夫ギャラリー コヤマトミオギャラリー
Tomio Koyama Gallery
- 会場住所
-
〒106-0032
港区六本木6-5-24 complex665ビル2F - ホームページ
- http://www.tomiokoyamagallery.com
登録日:2018年10月9日