ID:57553

コレクション展

彫刻-ムーアとロッソを中心に

会場

彫刻の森美術館 本館ギャラリー

THE HAKONE OPEN-AIR MUSEUM

会期

2018年3月7日(水)~10月28日(日)

展覧会概要

コレクション展 彫刻-ムーアとロッソを中心に チョウコク―ムーアトロッソヲチュウシンニ

「彫刻は野外の芸術である」と語ったヘンリー・ムーア。彫刻の概念や表現の幅を広げたメダルド・ロッソ。
20 世紀彫刻の要となる二人の作家を中心に、アルマンやデュビュッフェ、イプステギなどの所蔵作品25 点を紹介します。

ヘンリー・ムーア コレクション
「 …ひとたび野外に出て陽を浴び、雨に打たれ、雲の移りゆきを感ずるときには、彫刻も生活の一部であるということがよくわかる… 」
これは、当館の国際公募展「ヘンリー・ムーア大賞展」創設時(1979年)にムーアから寄せられたメッセージです。このムーアの言葉は、そのまま当館の指針にもなってきました。
イギリスの彫刻家ヘンリー・ムーア(1898 ~1986)は、「彫刻は野外の芸術である」と語っています。自然の力で作られた形―小石や貝殻、流木、動物の骨、火打石 (フリント・ストーン)を、ムーアは「見つけたオブジェ」とよび、尽きることない創作の源泉としました。ムーアの作品は、「母と子」「横たわる像」「内なるかたちと外なるかたち」の3 つのテーマに分類することができます。その制作方法は、小石や骨などの自然のかたちからアイディアを得て最初に手のひらに乗る小さなマケット(雛型)を作り、風景の中に彫刻を置くことを想定しながら中間サイズの原型へと拡大しました。さらにいくつかの作品が選ばれて、2~5mの野外作品になっています。

メダルド・ロッソ コレクション
19 世紀から20 世紀への変わり目に、彫刻の新たな可能性を切り開いたイタリアの彫刻家メダルド・ロッソ(1858~1928)。
その作品の多くは小型で、手法や素材から未完成にみえるほどです。市井に生きる人々の哀歓を素描のように写しとったロッソの作品は、観るものの視覚や記憶に迫り、強い印象を残します。
ロッソの関心は、対象を三次元として捉えるのではなく、光が彫刻に及ぼす効果をそのまま表現することで、現実的な主題から得た瞬間の印象を刻印することにありました。ロッソは、彫刻を見るべき視点を特定し、絵画の明暗法やぼかしの技法を応用するなど、彫刻の概念や表現の枠を広げました。

展覧会ホームページ
http://www.hakone-oam.or.jp/exhibitions/article.cgi?id=870981

会場情報

彫刻の森美術館 チョウコクノモリビジュツカン

THE HAKONE OPEN-AIR MUSEUM

会場住所
〒250-0493
足柄下郡箱根町ニノ平1121
ホームページ
https://www.hakone-oam.or.jp
更新日:2018年5月15日
登録日:2018年5月15日