ID:56669
香月泰男
会場
東京画廊+BTAP
TOKYO GALLERY + BEIJING TOKYO ART PROJECTS
会期
2018.1.20 (sat) - 2.24 (sat)
展覧会概要
香月泰男 コウヅキヤスオ
この度、東京画廊+BTAPでは香月泰男展を開催いたします。2017年5月の鳥海青児展に続く、洋画作家の展覧会です。両作家の作品にはマチエールに共通するところがあり、戦後美術の原点を見直す目的で本展を開催する運びとなりました。
香月泰男は1911年(明治44年)山口県大津郡三隅町生まれ。1931年に東京美術学校(現在の東京芸術大学)に入学して藤島武二に学びました。香月の表現に決定的な影響を与えたのが、第二次世界大戦と敗戦によるシベリア抑留です。1947年に引き上げ、翌年から郷里の三隅町の自宅で制作を生涯続けました。
香月の作品は、1953年頃から色数が少なくなってゆきますが、渡欧後の1958年には木炭の粉を混ぜた新しいマチエールを見出し、この、光沢を失った土色のキャンバス地が香月の作風の特徴となります。1959年以降、50号以上の大作はシベリアシリーズに限定され、このテーマは1974年に没するまで変わりませんでした。
戦後、西洋絵画の前衛的技法が日本に流入する中で、制作者たちにはグローバルな視線と同時に日本固有の風土の認識が生じました。第二次大戦に直接関わった香月と、彼より少し年長の鳥海との間には、異質性とともに共通性が見られるはずです。本展が、デフォルメを経て抽象へと至る戦後美術の展開を考察し、アートによる記憶の継承を考える契機になることを願っております。
会場情報
東京画廊+BTAP トウキョウガロウ+BTAP
TOKYO GALLERY + BEIJING TOKYO ART PROJECTS
- 会場住所
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〒104-0061
中央区銀座8-10-5 第4秀和ビル7階 - ホームページ
- https://www.tokyo-gallery.com
登録日:2018年1月23日