ID:52892

谷しょうこ TANI Shoko

#すりガラスの窓 #白い床 #しっくいの壁 #絹糸

会場

ギャラリーギャラリー

会期

2017年2月4日[土]_2月18日[土]

展覧会概要

谷しょうこ タニショウコ #すりガラスの窓 #白い床 #しっくいの壁 #絹糸

TANI Shoko

布に糸で模様を刺し縫う「刺し子」に魅力を感じたのは子供のころでした
裁縫の得意だった祖母が ひと針ひと針刺し縫って、点の連続により布に模様を生みだしてゆくのをずっとながめていました
「津軽こぎん」は厳しい寒さと厳しい掟のもとにあった農民の生活のなかで育った 刺し子の技法です
その時代の津軽の農民が 見につけることを唯一許された麻の布は自分たちの手で種から育てられ糸を作り織ったものです
これをながく使う工夫として すり切れやすく 保湿に乏しい麻の性質を補うために布を紺に染め糸の性を強くし その布の糸目を拾い 刺し縫い 布の隙間を埋める方法がとられます
この 糸目を数えながら刺し進み 積み重ねる作業は、いつからか模様を競い合う密かな楽しみへと変わり、特有の緻密さと美しさを備えた菱形模様へと発展します
私が作る布はハリのある麻の布に美しい光沢をもつ絹の糸を刺し縫います
技法のルールとその日の秩序を保ちながら意図的に日々リズムをかえ 乱脈に刺しすすみます
素材の違いで 視覚にも触覚にも認められる模様は、色を染むことなく 光の対比でたえず変化します
この素材の違いと光の対比による模様は その刻の積み重ねで成されます
ここに浮かびあがる模様は日々の記録でもあります
布に刺す糸は その日その時で調子や速度を変え、積み重なり模様を成します
麻の布に絹の糸を刺す 意図的な行為の反対には無意識の側面があり
ひとつの行為は その両面を包囲しています

休催日
木曜定休
開催時間
12:00 ~ 19:00

会場情報

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会場住所
〒600-8018
京都市下京区河原町四条下ル東側・寿ビル5F
ホームページ
https://gallery-gallery.com/
更新日:2017年1月31日
登録日:2017年1月31日