人間国宝 石黒宗麿のすべて ISHIGURO MUNEMARO

人間国宝 石黒宗麿のすべて ニンゲンコクホウ イシグロムネマロノスベテ

ISHIGURO MUNEMARO

石黒宗麿 (いしぐろ むねまろ)(一八九三―一九六八)は昭和三十年(一九五五)に重要無形文化財保持者(人間国宝)の制度が誕生すると「鉄釉陶器」の保持者として、陶芸界から富本憲吉、濱田庄司、そして美濃の荒川豊蔵とともに最初に認定された陶芸家です。
富山県に生まれた石黒は、特定の師を持ちませんでしたが、昭和三年(一九二八)に京都の今熊野に移り住んで以降、中国の古陶磁を研究しながら陶芸の幅広い技法を体得していきます。後に京都市北部の八瀬に窯を移してからは、ここを生涯の作陶の場とし、多彩な技法で独創的な陶芸の世界を築き上げました。戦後はチョーク釉の新技法や藍彩、緑彩などの低火度釉を駆使した独自の作品を生み出すなど、自由な精神に溢れながらも卓越した技術によって品格ある作品を作り続けました。
本展覧会は約二十年ぶりとなる本格的な回顧展で、最新の研究成果に基づき石黒宗麿の芸術の本質に迫ります。中国の古陶磁と併せ、その取り組んだ多彩な技法にしたがって石黒の陶芸作品を紹介します。また書画作品も展示し、奥深い芸術世界の全貌をご覧いただきます。

主催者

岐阜県現代陶芸美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会

協賛・協力等

協賛:ライオン、大日本印刷、損保ジャパン日本興亜
協力:日本通運

休催日

月曜日 (月曜が祝日の場合は翌平日)

開催時間

午前10時 ～ 午後6時

入場は午後5時30分まで

観覧料

一般 900円(800円)、大学生 700円(600円)、高校生以下無料

※( )内は20名以上の団体料金
*11月3日(木・祝) 文化の日は観覧無料
*障がい者手帳をお持ちの方および付き添いの方1名まで無料

展示替え情報

※書画作品は会期中に展示替えがあります。
[前期] 9月17日(土)→10月30日(日)
[後期] 11月1日(火)→12月11日(日)

■ 魅力発信事業記念対談「石黒宗麿の魅力を語る」
10月8日(土) 14:00～15:30
セラミックパークMINO イベントホール
講師:青柳恵介 (古美術評論家)、小野公久 (陶芸ジャーナリスト・射水市新湊博物館研究員)
定員:80名 (先着順・要事前申込)
申込方法:お電話またはメールにて受け付けます。詳細は当館ホームページにてご確認ください。
(8月20日(土) 10:00より受付開始)

■ 記念講演会 「石黒宗麿と初期日本伝統工芸展」
講師:鈴木藏 (陶芸家 重要無形文化財「志野」保持者)
聞き手:榎本徹 (当館顧問)
11月5日(土) 14:00～15:30
美術館プロジェクトルーム
聴講無料。事前申込不要。

■ 特別ギャラリートーク
9月17日(土) 10:30～11:30
講師:小野公久
*要観覧券

■ ギャラリートーク
毎週日曜日、13:30より学芸員によるギャラリートークを行います。
*要観覧券

会期中の催し
(事前申込制:内容および申込方法等の詳細は美術館ホームページをご覧ください)

■ 講演会「くらしを装う～変わるもの変わらないもの」
皆川明 (ファッションデザイナー)、安藤雅信 (陶作家・百草廊主)
11月26日(土) 11:00～12:30
セラミックパークMINO 国際会議場

■ ワークショップ
「空想のパッチワーク:ひとつだけのバッグをつくろう」
ミナ ペルホネン (デザインブランド)
11月26日(土) 13:30～16:00
セラミックパークMINO イベントホール

■ こどもワークショップ
「敬老の日特別企画 おじいちゃん・おばあちゃんとつくろう」
9月19日(月・祝) 14:00～16:00

岐阜県現代陶芸美術館 ギフケンゲンダイトウゲイビジュツカン

Museum of Modern Ceramic Art, Gifu

会場住所

〒507-0801
多治見市東町4-2-5 (セラミックパークMINO内)

ホームページ

https://www.cpm-gifu.jp/museum