ID:50867
希代の文人
没後70年 津田白印展
会場
笠岡市立竹喬美術館
Chikkyo Art Museum, Kasaoka
会期
平成28年 7月9日[土]~9月4日[日]
展覧会概要
希代の文人 没後70年 津田白印展 ボツゴ70ネン ツダハクインテン
笠岡市民に「白印さん」と親しく呼ばれる津田白印が没して70年になります。笠岡市立竹喬美術館では、南画家としての魅力を再確認する、これまでにない大規模な遺作展を開催します。
津田白印(1862~1946)は、笠岡の浄土真宗本願寺派寺院・浄心寺に生まれ、本名を明導といいます。幼くして真宗学を学び、19歳のおりには現在の福岡県豊前市の浄土真宗大教校・乗桂校において、本格的に仏教学と漢学を修めます。またこの頃に、長崎派の画家・成富椿屋に南画を学びます。学僧として真宗教学の教理を追究するとともに、明治33年には孤児収容施設・甘露育児院を創設し、大正12年には私立淳和女学校を創立するなど、社会福祉や女子教育の分野において献身的な活動をします。この間、諸事業の経費を捻出するため、また自らの修養と自娯を求めて、南画を数多く制作しました。日本南画の正統を学んだその作品は、深い学識と優れた人格を示すだけでなく、洒脱な遊び心も加味され、豊潤な味わいを醸し、今日においても観る人の心に沁み入ります。その世界は明快なものであり、大胆な構成と鮮やかな色彩によって創造されています。
このたびの遺作展では、従来から知られる《養真》(昭和10年頃、浄心寺蔵)、《双竹》(昭和16年、個人蔵)などの名品50点に、近年発見された《蒲に蟹》(昭和3年、ワコースポーツ・文化振興財団蔵)など新出作品20点を加えた、約70点の作品によって白印芸術の真髄をお伝えします。伝統的でありながら時代を超えた瑞々しさを備える、白印芸術の素晴らしさを味わっていただければ幸いです。
- 主催者
- 笠岡市立竹喬美術館
- 協賛・協力等
- 助成=芸術文化振興基金
- 休催日
- 毎週月曜日
(ただし7月18日は開館し、翌19日は休館) - 開催時間
- 9:30 ~ 17:00
- 入館は16:30まで
- 観覧料
- 一般 800(650)円
高校生 500(350)円
小中学生 300(150)円 - ( )内は団体20名以上
前売は一般個人のみ700円
笠岡市内の小中学生及び笠岡市内の65歳以上は無料 (年齢のわかるもの、笠岡っ子無料パスを提示してください) - 展覧会ホームページ
- http://www.city.kasaoka.okayama.jp/soshiki/30/tsudahakuinten.html
イベント情報
講演会
「白印が求めた理想郷」
上薗四郎 (当館館長)
8月14日(日) 13:30~15:00
聴講無料、要申込 (TEL 0865-63-3967)
ギャラリートーク
7月10日(日)、7月24日(日)、8月28日(日) 13:30~14:30
聴講無料(要入館料) 申込不要
会場情報
笠岡市立竹喬美術館 カサオカシリツチッキョウビジュツカン
Chikkyo Art Museum, Kasaoka
- 会場住所
-
〒714-0087
笠岡市六番町1-17 - ホームページ
- https://www.city.kasaoka.okayama.jp/site/museum/
登録日:2016年7月5日