ID:50268
第1期コレクション展
●名品ベストⅠ
●宮崎の美術Ⅰ
●描かれた想い
●瑛九の世界Ⅰ
●フィノッティの世界
会場
宮崎県立美術館
MIYAZAKI PREFECTURAL ART MUSEUM
会期
平成28年 4/29 (金)~7/6 (水)
展覧会概要
第1期コレクション展 ダイ1キコレクションテン ●名品ベストⅠ
●宮崎の美術Ⅰ
●描かれた想い
●瑛九の世界Ⅰ
●フィノッティの世界
名品ベストⅠ
宮崎県立美術館では、「郷土出身作家及び本県にゆかりのある作品」「わが国の美術の流れを展望するにふさわしい作品」「海外のすぐれた作品」という3つの柱にそって、作品収集を進めています。
ここでは、この中からコレクションを代表する国内外の名品、当館が誇るシュルレアリスムコレクションの名品を選りすぐって紹介するとともに、毎回テーマを変え、特定の分野やグループ等にスポットを当てた特集展示も行っています。
今回は、ピカソやボナール、エルンストら海外作家、菅井汲、山口長男、浜口陽三ら国内作家の名品に加え、ミロやブラックなど、9人の作家たちによる版画集『アルチュール・ランボー』全作品を紹介しています。多彩なコレクションの魅力をご堪能ください。
宮崎の美術Ⅰ
明治時代、日本の絵画は急激な社会の変化の中で転換期をむかえます。西洋の表現も取り入れられ、新しい「日本画」を求めた模索が始まりました。この時代に活躍した本県出身の日本画家として、伝統的な狩野派の流れを汲む山水画で力を発揮した山内多門がまず挙げられます。また、同時代に秀麗な美人画で認められていたのが益田玉城です。
一方、本県出身の洋画家では、太い輪郭線と鮮やかな色彩で独自の画風を追究した塩月桃甫が、大正5年に文展(文部省美術展覧会)に入選しています。また、力強い筆づかいで生命力あふれる女性像を描いた山田新一などが中央画壇で活躍しました。
ここでは、宮崎県を代表するこれらの作家の作品を紹介するとともに、水彩画の魅力と題したコーナー展示も行います。
本県出身の作家やゆかりの作家による作品の魅力をお楽しみください。
描かれた想い
人物が描かれた作品には、対象がもつ雰囲気をもとに、色や形、画面構成により表現されたものがあります。また、中には作家自身のもっている想いをテーマとして、表現された作品も見られます。
絹谷幸二は、豊かな色彩と躍動感のある線や形により、人物のもつ感情を表現しようとしています。北川民次の描く安定感のある構図からは、人々の安らぎさえも感じられます。また、ジョルジュ・ルオーは、圧政や貧困、戦争といった社会に対する悲観と怒りの中で、希望を求めた人々を多く描きました。
今回は、人物が描かれている作品を展示しています。作品に込められたそれぞれの想いを感じながらご堪能ください。
瑛九の世界Ⅰ
宮崎市出身の瑛九(本名:杉田秀夫)は、生涯を通じて常に新しい表現を求め、写真や版画、油彩など様々な技法に取り組みました。またその作風も、初期から晩年に至るまで、印象派やシュルレアリスム(超現実主義)風、抽象的な作品など、多彩に変化しました。
20代でフォト・デッサン集『眠りの理由』を刊行し、一躍美術界で脚光を浴びた瑛九は、様々な技法や表現を模索した後に、その集大成ともいえる点描による絵画空間へとたどり着きました。
今回の展示では、油彩や版画など、各領域の代表的な作品に加え、瑛九の版画集や挿画などを特集して紹介します。没後60年近くを経て、今なお輝き続ける瑛九作品の魅力をお楽しみください。
フィノッティの世界
長い歴史と伝統を持つイタリア彫刻は、その歴史の中で、数多くの英才を輩出してきました。多くの彫刻家が優れた作品を制作しています。
本展示室では、人体と動物、人体と布といった全く異なった要素を組み合わせて、特異な形象を具現化させたノヴェッロ・フィノッティの彫刻作品を紹介します。また、それぞれの作品の習作として描かれた素描も併せて展示します。神秘性や生と死などが象徴的に表現されているフィノッティの世界をお楽しみください。
会場情報
宮崎県立美術館 ミヤザキケンリツビジュツカン
MIYAZAKI PREFECTURAL ART MUSEUM
- 会場住所
-
〒880-0031
宮崎市船塚3-210 (県総合文化公園内) - ホームページ
- https://www.miyazaki-archive.jp/bijutsu/
登録日:2016年5月24日