ID:49960
特別展
時代を生きた写真家 濱谷浩と土門拳 HAMAYA HIROSHI DOMON KEN
会場
土門拳記念館 主要展示室 企画展示室Ⅰ
Ken Domon Museum of Photography
会期
2016年 7月13日[水] ▶ 10月5日[水]
展覧会概要
特別展 時代を生きた写真家 濱谷浩と土門拳 ジダイヲイキタシャシンカ ハマヤヒロシトドモンケン
HAMAYA HIROSHI DOMON KEN
日本を代表する写真家・濱谷浩(1915-1999)と土門拳(1909-1990)。報道写真家としてスタートを切った二人は、テーマは違えど、日本と日本人を知るために被写体に真摯に向き合ってきました。本展では、激動の昭和を生きた二人の足跡を、それぞれの代表作を通じて辿っていきます。
第一章では、『風貌』『學藝諸家』に代表される、激動の時代を生きた人々のポートレートを展示いたします。
第二章では、二人の戦中の仕事に迫ります。両者とも仕事としてプロパガンダ写真を撮る一方で、戦争から離れ、自らのテーマとした被写体に迫っていきました。土門は戦争から目を背け、文楽の興行に通いつめます。後年彼は「戦争がはげしくなるのにつれて、ぼくがほんとうに打ち込んだ撮影は、いま考えると文楽が主であったように思う」と述懐しているほど、文楽の撮影に並々ならぬ情熱を注いでいました。そして後にライフワークとなる古寺巡礼のきっかけを作った『室生寺』。土門はこの寺に、そしてなにより仏像に惚れ込み、その後何度も足を運ぶことになります。一方濱谷は、断絶の危機に瀕していた民俗行事を記録。「時代の移り変わるのは必然ながら、何らかの形で記録にとどめておくことは、同時代者の責任であり、写真の機能はそこに生きる」として、『雪国』を発表します。
第三章では、日本民族のかかえる問題を二人の視点が浮き彫りにし、そして社会を動かすまでを追っていきます。土門は原爆投下13年目の広島の現実を伝えた『ヒロシマ』、そしてエネルギー転換の国策によって多数の失業者が出た九州の炭鉱地帯に生きるこどもに焦点をあてた『筑豊のこどもたち』を発表し、いずれも大きな反響を呼びました。濱谷の発表した『裏日本』は、日本海沿岸の農村・漁村を取材したシリーズです。富山での一枚、女たちが胸まで泥に浸かって過酷な田植えを行う姿をとらえた作品は、社会を、そして行政をも動かしました。
本展が土門拳、そして濱谷浩の魅力を再発見する機会となることを願います。
- 協賛・協力等
- 特別協力:濱谷浩写真資料館 企画協力:株式会社クレヴィス
- 休催日
- 会期中無休
- 開催時間
- 午前9時 ~ 午後5時
- 入館は午後4時30分まで
- 観覧料
- 一般 800円(650円)、高校・大学生 400円(300円)、中学生以下無料
- ※( )内は団体料金 (20名以上)
[10月1日(土) 開館記念日無料開放] - 展覧会ホームページ
- http://www.domonken-kinenkan.jp/20160713/
イベント情報
元岩波書店 美術書編集長
多田亞生氏ギャラリートーク
「報道写真家の生きた時代」
2016年7月16日(土) 午後2時~
※参加無料 (要入館料)
会場情報
土門拳記念館 ドモンケンキネンカン
Ken Domon Museum of Photography
- 会場住所
-
〒998-0055
酒田市飯森山2-13 (飯森山公園内) - ホームページ
- http://www.domonken-kinenkan.jp/
登録日:2016年4月19日