ID:49026
気仙沼と、東日本大震災の記憶
―リアス・アーク美術館 東日本大震災の記録と津波の災害史―
会場
目黒区美術館
MEGURO MUSEUM OF ART TOKYO
会期
2016.2.13 [土]―3.21 [月・休]
展覧会概要
気仙沼と、東日本大震災の記憶 ケセンヌマト、ヒガシニホンダイシンサイノキオク ―リアス・アーク美術館 東日本大震災の記録と津波の災害史―
「気仙沼と、東日本大震災の記憶 ―リアス・アーク美術館 東日本大震災の記録と津波の災害史―」展を開催いたします。
気仙沼市と目黒区は、1996(平成8)年の「目黒のさんま祭」に気仙沼市よりサンマをご提供いただいたのをきっかけに交流が始まり、災害時相互援助協定の締結や中学生の自然体験ツアーの実施などを行ってきました。そして、2010(平成22)年9月、両自治体は友好都市協定を結び、さらに絆を深めました。東日本大震災が起きたのはその半年後のことでした。
リアス・アーク美術館は、発災から2年が経った2013(平成25)年4月、常設展示「東日本大震災の記録と津波の災害史」を公開しました。これは、同館が中心となり、震災発生直後から行なった気仙沼市と南三陸町の被災状況の調査、記録活動を基にしたもので、撮影した被災現場写真 約30,000点、収集した被災物 約250点から厳選した資料群に、新聞や過去に起きた大津波に関する資料を加えた約500点で構成されています。
地域のミュージアムとして、現代美術の紹介とともに、歴史、民俗、生活文化を伝える資料の収集・展示にも力を入れてきたリアス・アーク美術館は、この震災以前から「津波」を地域の文化を築いてきた大切な要素の一つと捉え、過去の大津波を展覧会で取りあげてきました。こうした経験が結実し、東日本大震災の記録活動を、記録資料を残すことで終わらせず、正しく伝えようとするのが、この常設展示です。「被災現場写真」には場所と状況の説明を加え、「被災物」は生活の記憶の再生装置と捉え、単なる資料展示をこえた、説得力のあるインスタレーションとして構成されています。さらに、震災発生後の2年間に得た様々な情報や課題をテキストで表現した108の「キーワードパネル」が加わり、鑑賞者の深く考える契機ともなる内容となっています。
本展は、「東日本大震災をいかに表現するか、地域の未来の為にどう活かしていくか」をテーマに編集された、この「東日本大震災の記録と津波の災害史」を、東京地区で初めて大規模に紹介するもので、被災現場と被災物の写真パネル約260点、被災物(現物)11点に関係歴史資料を加えて展覧いたします。そして、リアス・アーク美術館の特色あるもう一つの常設展示、地域の歴史・民俗資料をまとめた『方舟日記―海と山を生きるリアスな暮らし―』をもとに、生活文化資料を特別展示し、気仙沼・南三陸地域が育んできた豊かな地域文化の一端もご紹介します。
被災地域の復興は、5年目を迎える今もまさに進行形で行われています。本展が、震災をめぐるさまざまな物・事を想い、記憶を更新/形成させ、地域と世代を超えてともに考えていく一助となれば幸いです。
- 主催者
- 目黒区、公益財団法人目黒区芸術文化振興財団 目黒区美術館
- 協賛・協力等
- 特別協力:リアス・アーク美術館
- 休催日
- 月曜日 (ただし3月21日[月・休]は開館)
- 開催時間
- 午前10時 ~ 午後6時
- 入館は午後5時30分まで
- 観覧料
- 観覧無料
- 展覧会ホームページ
- http://mmat.jp/exhibition/archives/ex160213
イベント情報
特別講演会
「震災をどのように定義するべきか」
2016年2月13日[土] 午後2時―3時30分
講師:山内宏泰 (リアス・アーク美術館 学芸係長)
会場:目黒区美術館 1階ワークショップ室
定員:70名 聴講無料
※詳細は当館ウェブサイトをご確認ください。
ほかに、本展会期中に当館学芸員が展覧会や所蔵作品についておしゃべりする「大人のための美術カフェ」の開催を予定しています。
会場情報
目黒区美術館 メグロクビジュツカン
MEGURO MUSEUM OF ART TOKYO
- 会場住所
-
〒153-0063
目黒区目黒2-4-36 目黒区民センター内 - ホームページ
- https://www.mmat.jp/
登録日:2016年2月2日