ID:48442

[企画展]

富山の浮世絵版元「熊本錦広堂 (くまもときんこうどう)」

会場

富山市郷土博物館

TOYAMA MUNICIPAL FOLK MUSEUM

会期

平成27年12月5日(土)~平成28年2月14日(日)

展覧会概要

[企画展] 富山の浮世絵版元「熊本錦広堂 (くまもときんこうどう)」 トヤマノウキヨエハンモト「クマモトキンコウドウ」

富山は江戸時代以来、売薬業が盛んな土地です。そして、この売薬業の関連産業として、江戸時代後期から明治時代にかけて、浮世絵版画の出版が行われていました。浮世絵版画は、売薬商人が得意先との関係を維持するための進物(いわゆる“おまけ”)として配られたもので、現在では「売薬版画」と呼ばれています。富山の町中には、売薬商人の旺盛な需要に応えるため、多くの版元が活動していました。

「熊本錦広堂」はその中の一軒で、明治時代中期に活動した中堅の版元です。元々は熊本屋と称し、江戸時代から続く商家ですが、明治10年代に入り18代甚四郎により引札の売り捌きを手がけるようになりました。そして20年代に入ると「熊本錦広堂」と号し、本格的な引札印刷、さらに売薬版画の版元業に進出したのです。売薬版画では、主に尾竹三兄弟の作品を出版しており、現存作品には国一(後の越堂)のものが多く見られます。同33年の甚四郎死去により、版元業からは手を引いたようですが、その後も団扇・扇子問屋「熊本商店」として続きました。

本展示では、錦広堂が手がけた売薬版画や引札などの作品、さらには家に伝えられた尾竹三兄弟の作品などを通して、富山の浮世絵版元の活動にあゆみを探ります。

休催日
12月21日(月)、12月28日(月)~1月4日(月)
開催時間
9時 ~ 17時
入館は16時30分
観覧料
一般 210円(160円)、小中学生 100円(90円)
※( )内は20名以上の団体料金
※土・日曜、祝日は中学生以下無料。
※この料金で常設展もご覧いただけます。
展覧会ホームページ
http://www.city.toyama.toyama.jp/etc/muse/kikakuhaku/kikakuhaku.html

イベント情報

学芸員による展示解説会
12月13日(日)、1月17日(日)、2月14日(日)
いずれも午後2時より
予約不要・参加無料 (ただし、入館料が必要です)

会場情報

富山市郷土博物館 トヤマシキョウドハクブツカン

TOYAMA MUNICIPAL FOLK MUSEUM

会場住所
〒930-0081
富山市本丸1-62 (富山城址公園内)
ホームページ
https://www.city.toyama.toyama.jp/etc/muse/index.html
更新日:2015年12月8日
登録日:2015年12月8日