ID:46787
企画展
Special Exhibition Galleries
マリー・ローランサン Marie Laurencin
フランスカワイイ
会場
府中市美術館
FUCHU ART MUSEUM
会期
2015年 9月12日(SAT)―12月20日(SUN)
展覧会概要
企画展 マリー・ローランサン マリー・ローランサン
Special Exhibition Galleries Marie Laurencin
マリー・ローランサン(1883-1956)は、20世紀のパリで活躍した画家です。パステルカラーで少女たちを描き出した夢のような世界は、多くの人々を魅了してきました。一方、詩人アポリネールとの運命的な恋と別れ、その後の亡命生活など、波瀾万丈の人生を送った女性としても知られます。そのロマンティックな恋物語や生涯は、彼女が今なお人気画家である理由のひとつでしょう。
しかし、作品の人気や私生活への興味の高さとは裏腹に、彼女がどんな創作の歩みをたどり、何を築き上げたのか、その検証と評価は十分とは言えません。そこで、この度の展覧会では、新しい造形世界を生み出す事にひたむきに取り組んだ、ひとりの「画家」としての姿に焦点を当てました。
淡い色とゆるやかな形……ローランサン独特の世界を、あえて一言で表せば、「かわいい造形」です。今日、私たちの身の回りには、かわいい色や形があふれています。デザイン、さらには芸術の世界でも、愛らしい造形はめずらしいものではなく、一種の流行とさえ言えます。しかし、殊に芸術という分野に限って言えば、ローランサンが活躍した当時、かわいい造形を追求した絵画は当たり前のものではありませんでした。なぜなら、「芸術」とは、重厚で壮大、深淵なものであるべきだという考えが根強かったからです。
つまり、ローランサンは、西洋の伝統的な芸術観に反して、愛らしさを追求し、全く新しい絵画を生み出したのです。しかもそれは、「かわいいもの」を愛する気持ちと、自身の感性だけを信じて、たった一人で歩んだ道でした。
本展覧会では、そんな「かわいい造形の探求」に捧げられたローランサンの画家人生を、初期から晩年までの代表作70点でたどります。
世界も注目するほどの「かわいい文化」を生んだと言われる日本。そんな国での展覧会だからこそ、ローランサンが一生をかけて追い求めたものを再発見できるかもしれません。そして、「かわいい美術」が、果たして日本だけのものなのか、そんなことも考える機会になれば幸いです。
- 主催者
- 府中市美術館、東京新聞
- 協賛・協力等
- 特別協力:マリー・ローランサン美術館 協力:マナトレーディング株式会社
- 休催日
- 月曜日(9月21日、10月12日、11月23日をのぞく)、9月24日(木)、10月13日(火)、11月4日(水)、11月24日(火)
- 開催時間
- 午前10時 ~ 午後5時
- 入場は4時30分まで
- 観覧料
- 一般 900円(720円)、高校生・大学生 450円(360円)、小学生・中学生 200円(160円)
- *10月11日(日)は市民文化の日無料観覧日です。 *( )内は20名以上の団体料金、前売り料金。 *前売り券は、9月11日(金)まで府中市美術館、府中の森芸術劇場で販売します。
*未就学児および身体障害者手帳等をお持ちの方は無料。 *常設展もご覧いただけます。 *府中市内の小中学生は「府中っ子学びのパスポート」で無料。 - 展覧会ホームページ
- http://www.tokyo-np.co.jp/event/marie/
- 展覧会問合わせ先
- 03(5777)8600 (ハローダイヤル)
イベント情報
20分スライドレクチャー
9月13日(日)、9月19日(土)、10月3日(土)、10月11日(日)、10月17日(土)、10月31日(土)、11月22日(日)、11月28日(土)、12月6日(日)、12月20日(日)
午後2時と3時の2回 講座室 無料
展覧会講座
11月8日(日) 「画家マリー・ローランサンが追い求めたもの」
音ゆみ子 (当館学芸員)
午後2時 講座室 無料
トーク「都市を巡って」
10月12日(月・祝) 「パリを歩く」
藪野健 (当館館長)
午後2時 講座室 無料
会場情報
府中市美術館 フチュウシビジュツカン
FUCHU ART MUSEUM
- 会場住所
-
〒183-0001
府中市浅間町1-3 (都立府中の森公園内) - ホームページ
- https://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/
- 問い合わせ先
- ハローダイヤル 03 (5777) 8600
登録日:2015年7月14日