ID:4671

特別陳列 大将軍八神社の神像

会場

京都国立博物館

Kyoto National Museum

会期

2002年7月3日(水) ~ 2002年8月4日(日)

展覧会概要

特別陳列 大将軍八神社の神像 トクベツチンレツ ダイショウグンハチジンジャノシンゾウ

大将軍八神社(だいしょうぐんはちじんじゃ)は、京都の上京区にある古社で、北野天満宮の南、一条通に面したところにあります。社伝では、平安京遷都に際して、桓武天皇がみやこの守護神として奈良の春日から勧請(かんじょう)してきたと伝えられます。また、平安時代末の古記録には大将軍堂と呼ばれる堂が京内に、上、中、下の 3カ所あったことが記されており、このうち、一条の北、西大宮の西に位置する上の大将軍堂が当社にあたるのではないかと考えられています。
大将軍とは陰陽道(おんみょうどう)では方位をつかさどる神で、東西南北の四方を3年ごとに移り、その宿る方位を犯すと災いがおこるとされたため、古来より畏怖の念とともに信仰されてきました。さらに、大将軍は太白(たいはく)の精、すなわち金星のことであるともいわれ、星々への信仰などとも結びついて尊崇されてきました。
さて、その大将軍八神社ですが、重要文化財に指定された神像を七十九躯所蔵することでもよくしられています。これらはみな、平安時代後期から鎌倉時代初期にかけて製作されたもので、鎧兜を身につけた武装形の神像五十躯、衣冠束帯姿の男神像二十八躯、童子像一躯からなります。例年は、 5月1日から5日までの5日間だけ特別に公開されてきました。本年、神社では収蔵庫を改修することとなり、その間、京都国立博物館で神像をお預かりして、展覧会を開催するはこびとなりました。通常は年に 5日間だけの公開ですが、今回は1カ月間にわたって、他館に寄託されている数躯をのぞいた、ほぼ全点を一挙に公開いたします。近年注目されている、平安時代の陰陽道の一端をしめす貴重な作例を、この機会にどうぞご覧ください。また、同神社が所蔵する江戸時代の天球儀などの天文関係資料もあわせて展示いたします。

主催者
京都国立博物館
休催日
月曜日
観覧料
大人 420(210)円
大高生 130(70)円
中小生 無料
※( )内は20名以上の団体料金
展覧会ホームページ
http://www.kyohaku.go.jp/
展覧会問合わせ先
075-525-2473(陳列案内) 075-541-1151(代表)

会場情報

京都国立博物館 キョウトコクリツハクブツカン

Kyoto National Museum

会場住所
〒605-0931
京都市東山区茶屋町527
ホームページ
https://www.kyohaku.go.jp/
更新日:2010年10月8日
登録日:1999年3月31日