ID:46211
フランス国立ケ・ブランリ美術館所蔵
マスク展 Masks ― Beauty of the Spirits
Masterpieces from the musée du quai Branly
謳 (うた) え、踊れ、
驚異の‘ハイブリッド'たちよ―
会場
東京都庭園美術館 本館+新館ギャラリー1・2
TOKYO METROPOLITAN TEIEN ART MUSEUM
会期
2015 4.25.SAT▶▶▶6.30.TUE
展覧会概要
フランス国立ケ・ブランリ美術館所蔵 マスク展 マスクテン
Masks ― Beauty of the Spirits Masterpieces from the musée du quai Branly
2006年にパリ、セーヌ河岸にオープンしたフランス国立ケ・ブランリ美術館。建築家ジャン・ヌーヴェルによる設計でも世界の注目を集め、パリの新たな名所として親しまれています。本展覧会は、アフリカ、アジア、オセアニア、アメリカから集められたマスク(仮面)をテーマに開催される、日本国内における同館初の大規模なコレクション展です。
仮面を身に着けることによって、人々は自然と向き合い、神や精霊といった目には見えない存在と通じ、物語を演じる表現者となりました。仮面は、肉体と意思をもつ人間と、それを取り巻く世界の境界に位置します。人は動物や精霊や神々、そして物語の登場人物を模 (かたど) った仮面を纏い、時に音楽やリズムとともに踊り、舞い、それと一体化することによって、我と仮面(=他者)という両者の力を併せ持つ存在(‘ハイブリッド')となって、未知なる時空の扉を開こうとしたのです。それぞれの土地の特質や文化を背景に、人々の様々な願いが反映された仮面たちは、溢れる想像力に満ちたユニークなかたちや素材、スケール感によって生み出されています。本展は、<今>に伝えられるマスクの生き生きとした魅力を展覧し、その表現の本質に迫ろうとするものです。(出品点数:約100点)
ハイブリッド=ラテン語の<hybrida>から派生した英語の<hybrid>は17世紀初頭に現れ、「異種のもの、2つの異なる要素を組み合わせたもの、掛け合わせたもの」の意味に用いられる。近年では機械やテクノロジー等の分野で頻繁に転用されているが、元来は魂を宿す生物を表わす言葉や概念であった。
- 主催者
- 公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都庭園美術館、朝日新聞社
- 協賛・協力等
- ■共催:フランス国立ケ・ブランリ美術館 ■後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本 ■協賛:大日本印刷株式会社 ■協力:エールフランス航空 ■年間協賛:戸田建設株式会社
- 休催日
- 毎月第2・第4水曜日 (5/13, 5/27, 6/10, 6/24)
- 開催時間
- 10:00 ~ 18:00
- 入館は17:30まで
- 観覧料
- 一般 1200(960)円
大学生〔専修・各種専門学校含む〕 960(760)円
中・高校生、65歳以上 600(480)円 - *( )内は20名以上の団体料金及び前売り〔e+(イープラス)オンライン販売のみ〕
*小学生以下及び都内在住在学の中学生は無料
*身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方と、その介護者1名は無料
*教育活動として教師の引率する都内の小・中・高校生及び教師は無料(事前申請が必要)
*第3水曜日(シルバーデー)は65歳以上の方は無料
*前売り券は e+(イープラス)にてオンライン販売いたします。 http://eplus.jp
ドレスコード割引「マスク(仮面)」
本展のテーマに因み、マスク(仮面)及び顔のモチーフや模様を身に着けてご来館のお客様は、100円引きでご覧いただけます (他の割引との併用はできません)
*医療用のマスクは割引対象にはなりません。
*お客様と作品の安全確保のため、展示室内でのマスク(仮面)の着用はご遠慮ください。また、展示室以外でも警備上、マスク(仮面)を外していただくよう、お願いする場合がございます。 - 展覧会ホームページ
- http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/150425-0630_mask.html
イベント情報
「フランス国立ケ・ブランリ美術館所蔵 マスク展」記念シンポジウム
マスク―精霊たちの美
美術館という異界―プリミティヴ・アートは超えられるか
「フランス国立ケ・ブランリ美術館所蔵 マスク展」関連プログラムとして記念シンポジウムを開催いたします。本展は、アフリカ、アジア、オセアニア、アメリカから集められた仮面の多様な魅力に迫る機会であると共に、フランス国立ケ・ブランリ美術館のコレクションを日本で初めて大規模なかたちでご紹介する展覧会でもあります。本シンポジウムでは、本展を企画されたケ・ブランリ美術館チーフキュレーター、イヴ・ル・フュール氏をお迎えし、本展でご紹介する仮面の背景と、1920-30年代の美術表現とのつながりについて語っていただきます。また本展カタログの監修を手掛けていただいた川口幸也教授には、美術館でプリミティヴ・アートを展示することの意味をお話しいただきます。
2015年4月25日(土) 14:00―16:00
会場:新館ギャラリー2
「マスク―精霊たちの美」
講師:イヴ・ル・フュール (ケ・ブランリ美術館 本展エグゼクティヴ・キュレーター)
「美術館という異界―プリミティヴ・アートは超えられるか」
講師:川口幸也 (立教大学文学部教授)
定員:80名
入館者対象、無料、事前申込み不要
*フランス語には、日本語の逐次通訳がつきます。
お問合せ先
東京都庭園美術館 事業企画係 記念シンポジウム担当
Tel 03-3443-0201 Fax 03-3443-3228
E-mail:info@teien-art-museum.ne.jp
レクチャー&デモンストレーション 「オモテの面白さ」
「能面は、役柄で自分を覆い隠すものではない。それを懸けた時に、『なる』ではなくて、『させられる』ものなのです。」
仮面芸術として世界に広く知られる能。その能に用いる仮面は「オモテ」と呼ばれ、主役であるシテだけが身に付けます。シテの相手方であるワキは、直面(ひためん)といういでたちですが、それも素顔ではなく、「直面というオモテをつけている状態」なのだといいます。役柄の心の動きを映し出すために、あえてニュートラルな表情のオモテをつける―それが能面のユニークな点でしょう。
このレクチャー&デモンストレーションでは、能楽師である友枝氏から、能にとってのオモテの役割や、ご自身がオモテをつける際にどのように感じているか、などについて伺います。レクチャーの後、10分ほどのデモンストレーション(舞と謡)もしていただきます。
能が好きな方はもちろん、能を観たことのない方にも、オモテという不思議な存在を介して、能の世界観に触れてほしいと思います。
2015年5月9日(土) 1回目 13:00~14:30 / 2回目 15:30~17:00
会場:新館ギャラリー2
(この日は、国立民族学博物館ビデオテークの上映はありません。)
講師:友枝雄人 (能楽師シテ方喜多流)
定員:各回60名
参加費:無料 (ただし展覧会チケットが必要)
*申込多数の場合、抽選になります。抽選結果のご報告には数日かかることもありますが、5月2日(土)までにお返事が届かない場合には、通信トラブルの可能性がありますので、お電話でお問合せください。
*お申込みの際にご記入いただいた個人情報は、当美術館からイベント参加に関する連絡事項をお伝えするために使用させていただきます。
お問合せ先
東京都庭園美術館 事業企画係 マスク展担当
Tel 03-3443-0201 Fax 03-3443-3228
E-mail:info@teien-art-museum.ne.jp
ギャラリートーク
[入館者対象・無料・事前申込み不要]
2015年5月15日(金)、5月29日(金)、6月19日(金) 15:00―
会場:東京都庭園美術館 展示室内
※英語によるギャラリートーク
日時:2015年6月5日(金)15:00―
「仮面」をテーマにしたラーニング・プログラムを実施
「マスク展」期間中、本館1階ウェルカムルームにマスクで楽しむためのスペシャルコーナーを設置します。マスクを顔にあてて写真を撮れる「顔出さず写真館」の他、マスクからインスピレーションを得るストーリーテリングやいたずら描き等を楽しめます。小さいお子さんから大人まで、それぞれのクリエイティビティを発揮できる空間を提供します。
「フランス国立ケ・ブランリ美術館所蔵 マスク展」関連映像上映
エンサイクロペディア・シネマトグラフィカと国立民族学博物館ビデオテーク
マスク展期間中、新館では「仮面」をテーマとする関連映像を紹介します。
ギャラリー1では、「エンサイクロペディア・シネマトグラフィカ」から、アフリカ、アメリカ、オセアニア、ヨーロッパの仮面に関する9つのタイトルを上映。ギャラリー2では、国立民族学博物館ビデオテークから、アジアの仮面芸能について5つのタイトルを上映します。開館時間中、3つのスクリーンで常時上映しておりますので、お好きなエリアからご覧ください。
*ギャラリー2でイベントがある日は、国立民族学博物館ビデオテークの上映はお休みさせていただきますので、ご了承ください。
「エンサイクロペディア・シネマトグラフィカ」
アフリカ
サンガの仮面舞踊(ドゴンの人々、マリ) 1966年撮影 10′00″
仮面舞踊「ジェ」(グロの人々、コートジボワール) 1963年撮影 5′40″
アバンジャンソウの仮面祭「ゴリ」(バウレの人々、コートジボワール) 1968年撮影 21′10″
オセアニア
コロゴの「マイ」仮面の登場(イアトムルの人々、パプアニューギニア) 1973年撮影 6′50″
アメリカ
アルアナ仮面舞踊(ヤバヘの人々、ブラジル) 1959年撮影 15′00″
コクリト仮面舞踊(クラホの人々、ブラジル) 1959年撮影 3′00″
ヨーロッパ
シュディッヒのカーニバル行事(エルツァッハ、ドイツ) 1963年撮影 19′20″
悪魔の仮面彫り(チロル)1965年撮影 20′00″
クラウバウフ行進の巨大な仮面(チロル) 1966年撮影 10′00″
*「エンサイクロペディア・シネマトグラフィカ(EC)」は、1952年当時、ドイツ国立科学映画研究所(IWF)の所長だったG.ヴォルフ教授が創設した国際映画百科事典です。プロジェクトの開始後30年をかけて、現在は失われた暮らしの監修や儀礼などの希少な記録を含む、4000タイトル弱の映像アーカイブが制作されました。
*上映する映像のオリジナルは、当時の16mmフィルムによって撮影されたもので、映像の再現性やカラーバランスにばらつきが見られる場合があります。また、上映する9本のうち、音声も流れるタイトルは3本のみです。
*上記データは、国名などの表記を2015年現在のものに改めています。
*本展での上映にあたり、一部映像を編集し、上映時間を短縮しています。
協力:公益財団法人下中記念財団、ポレポレタイムス社、ECフィルム上映会チーム
資料提供:大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立民族学博物館
国立民族学博物館ビデオテーク
アジア
ネパールの仮面舞踊「マハーカーリーピャクン」 1982年撮影 14′00″
ジョコブルウォの結婚 ―ジャワ島の仮面芝居ワヤン・トペン― 1995年撮影 13′30″
ラカオン・カオル ―カンボジアの仮面劇― 1999年撮影 9′00″
韓国の民衆仮面劇 1992年撮影 12′20″
面打ち 京都の能面師 1992年撮影 17′00″
*国立民族学博物館ビデオテークとは、世界のさまざまな地域で暮らす人びとの生活や儀礼、芸能などを映像で紹介するシステムです。国立民族学博物館の研究者のフィールドワークに基づいて撮影編集されたオリジナル映像を中心に、15分程度にまとめた番組(約560本)、研究資料として編集した比較的長編の番組(約120本)、文字による解説や写真とビデオを組み合わせたマルチメディア番組(約50本)を公開しています。
*本展での上映にあたり、一部映像を編集し、上映時間を短縮しています。
資料提供:大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立民族学博物館
会場情報
東京都庭園美術館 トウキョウトテイエンビジュツカン
TOKYO METROPOLITAN TEIEN ART MUSEUM
- 会場住所
-
〒108-0071
港区白金台5-21-9 - ホームページ
- https://www.teien-art-museum.ne.jp
- 問い合わせ先
- 03-5777-8600 (ハローダイヤル)
登録日:2015年4月21日