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ムルロ工房と20世紀の巨匠たち Atelier Mourlot et la lithographie du XXème siècle
パリが愛したリトグラフ
ピカソ、マティス、シャガール、ミロ……
会場
DIC川村記念美術館
Kawamura Memorial DIC Museum of Art
会期
2015年 4月4日|土|―5月12日|火|
展覧会概要
ムルロ工房と20世紀の巨匠たち ムルロコウボウト20セイキノキョショウタチ パリが愛したリトグラフ
Atelier Mourlot et la lithographie du XXème siècle
フェルナン・ムルロ(1895-1988年)と彼の営む版画工房の名は、20世紀のパリで活動した芸術家たちのあいだで、伝説的な存在として語られてきました。
1921年、印刷所を経営していた父の死に伴ってフェルナンとその兄は会社を受け継ぎ、「ムルロ兄弟社」と名付けます。パリの一角でシャンパンのラベルや広告を製作するムルロのリトグラフ印刷所(工房)は、1930年にルーヴル美術館で開催された「ドラクロワ回顧展」のポスターが注目を集めたことをきっかけに、芸術的リトグラフ工房へと発展していきます。1930年代にはマティスが、第二次世界大戦後にはピカソ、シャガール、ミロ、コクトーらがフェルナンのもとを訪れ、リトグラフ制作に没頭しました。画家たちは工房に通い、製版や刷りを担当する職人と相談しながら納得のゆくまで版を重ね、時にはそれまでの常識を超える方法を試みて刷りを繰り返しました。ムルロ工房は芸術家と職人との協同作業によって、リトグラフの創造の可能性を追求する場となったのです。
ムルロ工房からは、ピカソの《鳩》、シャガールの《ダフニスとクロエ》、レジェの《サーカス》、ミロの《ユビュ王》といったいくつもの名作が世に送り出されました。本展では20世紀の巨匠たちのリトグラフ、挿画本、ポスター、美術雑誌に加え、ムルロ工房から日本に伝えられたプレス機など約300点の作品と資料をご紹介します。
- 主催者
- DIC株式会社、読売新聞社、美術館連絡協議会
- 協賛・協力等
- 特別協力=うらわ美術館
協賛=ライオン、清水建設、大日本印刷、損保ジャパン日本興亜、日本テレビ放送網
後援=在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、千葉県、千葉県教育委員会、佐倉市、佐倉市教育委員 - 休催日
- 月曜日[5月4日[月・祝]は開館]
- 開催時間
- 9:30 ~ 17:00
- 入館は16:30まで
- 観覧料
- 一般 1300円(1100円) | 学生・65歳以上 1100円(900円) | 小中学生・高校生 600円(500円)
- *( )内は20名以上の団体料金
- 展示替え情報
- ※会期中に展示替があります。詳しくはHPの出品作品リストをご覧ください。
- 展覧会ホームページ
- http://kawamura-museum.dic.co.jp/exhibition/next.html
イベント情報
◎講演会
4月18日(土) 14:00―15:30 レクチャールーム
「フェルナン・ムルロと自律の芸術としてのリトグラフィ・オリジナル」 講師:益田祐作氏
予約不要、聴講無料、定員50名。(入館券が必要です)
本展の協力者である益田祐作さんは、1964年に留学生としてフランスにわたり、パリで印刷と美術を学びました。その間に日本の「創作版画」の制作とは異なるリトグラフィを発見。1973年にフェルナン・ムルロと技術援助契約を結び、東京にリトグラフィの工房「アトリエMMG」(1974-2007年)を設立。多くの日本の画家たちのリトグラフィ・オリジナルを制作しました。また、フェルナン・ムルロの著作 『パリの版画工房』 (求龍堂)の翻訳者でもあります。フェルナン・ムルロとリトグラフィについてお話をうかがいます。
◎学芸員によるギャラリートーク
4月4日(土)、5月2日(土) 14:00―15:00
予約不要 14:00 エントランスホール集合
本展担当学芸員が展覧会の解説を行います。
◎ガイドツアー
予約不要、14:00 エントランスホール集合
(講演会・ギャラリートーク開催日を除く毎日)
ガイドスタッフがコレクション展示と展覧会をご案内します。
会場情報
DIC川村記念美術館 DICカワムラキネンビジュツカン
Kawamura Memorial DIC Museum of Art
- 会場住所
-
〒285-8505
佐倉市坂戸631 - ホームページ
- https://kawamura-museum.dic.co.jp/
登録日:2015年3月24日