ID:4537
戦国時代のスーパー・エキセントリック 雪村展
会場
山口県立美術館
Yamaguchi Prefectural Museum of Art
会期
2002年6月22日(土) ~ 2002年7月28日(日)
展覧会概要
戦国時代のスーパー・エキセントリック 雪村展 センゴクジダイノスーパー・エキセントリック セッソンテン
雪村(せっそん)という画家の名前を聞いて、その絵をすぐにイメージできる人が、どれぐらいいるでしょうか。もちろん、日本美術史の専門家や、古美術に詳しい人なら、いくつかの絵が思い浮かぶでしょう。おぼろげな人物像も、ご存じかも知れません。でも、はっきり言っておきます。この展覧会は、雪村の「せ」の字もご存知ない人たちにこそ見てもらいたい。ともかく400年以上前に、こんなに面白い絵を描いて、それがたくさん伝えられているんだから、まずは見てみませんか・・・そんな気持ちで、企画しました。もちろん、よくご存じの方にも見てもらいたいのですが・・・。雪村は、16世紀、京都を遠く離れた東国に住んでいました。生没年すら分かりませんが、1500年ごろ生まれて、茨城、福島を中心に、各地を転々としたようです。世はまさに戦国時代。80余歳まで長生きして、織田信長と同じころに亡くなったと思われます。
同時代の画家に比べて、雪村の絵は驚異的にたくさん残っています。現在、200点近くもあるでしょうか。京都の画家の絵は、その多くが戦乱で焼けてしまいました。雪村は田舎に住んで、名もない人々に与えたものも多かったので、こんなに残ったかも知れません。この展覧会には、そのうち80点余りを集めました。美術館や博物館からお借りした、すでに定評のあるもの。熱心な個人所蔵家からお借りした、未公開のもの。さらに、アメリカの美術館に収蔵されているいくつかの大作も、久々に里帰りします。
風の中に立ちつくす仙人や羅漢の姿には、雪村の生き方が投影されているでしょう。めまいがするような山水の景観には、雪村の頭の中のビジョンが映し込まれているでしょう。好んで描いた野菜や果物は、きっと食べたに違いない・・・私はそんな風に考えていますが、どうぞ、展覧会で絵そのものと対面して、みなさん、勝手にこの画家のことをイメージしてください。面白いと思いますよ。(本展監修者・明治学院大学教授 山下裕二)
- 主催者
- 山口県立美術館、読売新聞西部本社、KRY山口放送、NHK山口放送局
- 休催日
- 月曜日
- 観覧料
- 一般 1000(800)円
学生 800(600)円
※( )内は前売りおよび20名以上の団体料金
※18歳以下・70歳以上の方および高等学校、盲・聾・養護学校に在籍される方等は無料 - 展覧会ホームページ
- http://www.yma-web.jp/
- 展覧会問合わせ先
- Tel:083-925-7788 Fax:083-925-7790
会場情報
山口県立美術館 ヤマグチケンリツビジュツカン
Yamaguchi Prefectural Museum of Art
- 会場住所
-
〒753-0089
山口市亀山町3-1 - ホームページ
- http://www.yma-web.jp/
登録日:1999年3月31日