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コレクション展 第3期
●『名品セレクションⅡ』
●『宮崎の美術Ⅱ』
●『瑛九とその周辺』
●『イタリア彫刻 ロッソから』 12/20まで
●『イタリア彫刻 息づくフォルム』 1/6~25まで
会場
宮崎県立美術館
MIYAZAKI PREFECTURAL ART MUSEUM
会期
平成26年 10/5(日)~平成27年 1/31(土)
展覧会概要
コレクション展 第3期 コレクションテン ダイ3キ ●『名品セレクションⅡ』
●『宮崎の美術Ⅱ』
●『瑛九とその周辺』
●『イタリア彫刻 ロッソから』 12/20まで
●『イタリア彫刻 息づくフォルム』 1/6~25まで
名品セレクションⅡ
宮崎県立美術館では、「郷土出身作家及び本県にゆかりのある作品」、「わが国の美術の流れを展望するにふさわしい作品」、「海外のすぐれた作品」という3つの方針にそって、作品収集をすすめてきました。現在、総収蔵点数は4,000点を超え、全国に誇れる充実したコレクションになっています。
ここでは、この中から国内、海外の名品、そして当館が誇るシュルレアリスムコレクションの名品を選りすぐって紹介しています。
また、今回は、ダリの版画を特集して展示します。
宮崎の美術Ⅱ
宮崎の美術をひもとくと、日本画では江戸時代に狩野派の技法を極めた薩摩藩都城領の中原南渓や、花鳥画、山水画を得意とした延岡藩の岡部南圃などの絵師の名前が出てきます。
明治時代になると、都城市出身の山内多門や益田玉城などが日本画の新しい表現を試み、優れた作品を発表しました。
洋画では、大正から昭和にかけて、アメリカに学んだ伊達孝太郎、フォーヴィスム的な作品を手がけた塩月桃甫、フランスで学び多くの人物や風景を描いた山田新一、わが国の戦後の美術史に前衛美術の先駆者とし確かな足跡を残した瑛九などが活躍しました。
宮崎の美術Ⅱでは、「表現の美」をテーマに、本県出身の作家や本県にゆかりのある作家の作品を紹介します。
瑛九とその周辺
瑛九は、出身地である宮崎だけでなく、関東や関西を中心に、画家として様々な活動を行っていました。
1936(昭和11)年に発表したフォト・デッサンが高い評価を受けた瑛九は、この時東京で出会った長谷川三郎や山口薫らとともに、翌年「自由美術家協会」を結成します。しかし、ここでは、会の在り方を巡って入退会を繰り返し、結局は退会してしまいます。その後1951(昭和26)年に、既成の画壇を否定し、自由と独立の精神を重んじる「デモクラート美術家協会」を大阪で結成しました。この活動は、瑛九の埼玉への転居とともに、東京でも展開されました。会には靉嘔や池田満寿夫らが属し、これらの若い作家たちにより、展覧会や機関誌の発行等、活発な活動が行われました。瑛九は、その中で中心的な役割を担い、講演や版画講習会、鑑賞会などを開催し、精力的に活動しました。瑛九の、情熱的に自分の考えを話したり、様々なことに挑戦したりする姿は、周囲の人を魅了していきました。
ここでは、これらの期間を通じての瑛九の代表作品と併せて、それらの期間において瑛九と交流のあった作家たちの作品を紹介します。
イタリア彫刻
ロッソから (12/20(土)まで)
息づくフォルム (1/6(火)~25(日)まで)
長い歴史と伝統を持つイタリア彫刻は、数多くの英才を輩出してきました。現代においても、イタリア彫刻は世界の中で際立っており、多くの彫刻家が優れた作品を制作しています。
本展示では、素材の感触や彩色を通して愁(うれ)いいややさしさを感じさせるフォルムを作り出したヴァンジ、影絵にインスピレーションを得て行き交う人の一瞬を平らな形態に表現したチェローリ、命の根源と捉えていた球や円柱・円すいなどの幾何学的形態で表現したポモドーロ、道具や機械のような形態からどこか不安や張り詰めた緊張感が感じられるトルッビアーニ、これら4人の作品を紹介します。各作家の対象の捉え方や制作・表現へのこだわりを伝えるそれぞれのフォルムをお楽しみください。
併せて、彫刻作品の習作として描かれた素描や、作家の特徴的な表現を見ることができる版画なども紹介します。
会場情報
宮崎県立美術館 ミヤザキケンリツビジュツカン
MIYAZAKI PREFECTURAL ART MUSEUM
- 会場住所
-
〒880-0031
宮崎市船塚3-210 (県総合文化公園内) - ホームページ
- https://www.miyazaki-archive.jp/bijutsu/
登録日:2014年10月7日