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京都市美術館開館80周年記念展

京の美・コレクションの美・明日への美 The Beauty of Kyoto, The Beauty of the Collection, To the Beauty of Tomorrow

―京都市美術館コレクション問わず語り

The Confidences Bestowed by the Collection of the Kyoto Municipal Museum of Art
A Commemorative Exhibition Celebrating 80 Years Since the Inauguration of the Kyoto Municipal Museum of Art

会場

京都市美術館

KYOTO MUNICIPAL MUSEUM OF ART

会期

2013年12月14日(土)―2014年2月23日(日)

展覧会概要

京都市美術館開館80周年記念展 京の美・コレクションの美・明日への美 キョウノビ・コレクションノビ・アスヘノビ ―京都市美術館コレクション問わず語り

The Beauty of Kyoto, The Beauty of the Collection, To the Beauty of Tomorrow The Confidences Bestowed by the Collection of the Kyoto Municipal Museum of Art
A Commemorative Exhibition Celebrating 80 Years Since the Inauguration of the Kyoto Municipal Museum of Art

本年京都市美術館は大礼記念京都美術館から数えて80年を迎えました。本展では80年の美術館コレクションの歴史を、京都の美術シーンの流れの中で顧みます。
●京都岡崎の美術館は幾つ?
明治以来京都において「美術館」と称された施設は、岡崎町美術館、美術館、美術工芸館、大礼記念京都美術館、そして戦後の京都市美術館と幾つか存在します。しかし今日の「美術館」機能を獲得するには、多くの時間を費やしました。
●一番初めのコレクションはなに?
昭和8年の大礼記念京都美術展開催の後に、美術館「買上げ」として購入された作品が37点、寄贈された作品が5点ありました。また大礼奉祝会から美術館へ、榊原紫峰《獅子》・福田平八郎《菊》・中村大三郎《ピアノ》など6作品が寄贈されています。わずか48点から当館の所蔵の一歩は始まります。
●所蔵作品の展示は何時から?
所蔵品陳列として昭和10年1月10日より2月28日まで「本館所蔵品陳列」が開催されています。50日の開催で2117人の入場者を集めました。さらに同年秋9月10日より30日までの期間も「本館所蔵品陳列」が開催されました。当初は通年的常設展示ではありませんが、こうして日本初の公立美術館「所蔵作品展」は開催されました。
●なぜ京都の美術館が東京の作家作品を収集したのか?
昭和10年の第一回第二部会展覧会でも三点の「買上げ」がありました。注目したいのは京都の作家太田喜二郎《鶏》以外の、東京の藤島武二《神戸湾の朝陽》や中村研一《瀬戸内海》なども「買上げ」ています。その後帝国美術院展や再興日本美術院展を通して、地元作家以外の作品も収集してきました。当時他の公立美術館が作品収集を行っていなかったことや、一地方都市京都の視点で「美術」を見ているのではなく、日本を代表する京都の地で同時代美術を収蔵する意図があったからです。
●なぜ美術館は現代(=同時代)の美術を収集するのか?
京都市美術館は同時代の現代美術を収集し、展示するところから始まりました。後発の美術館が戦後の時点から近代美術の流れを形成せざるを得なかったのに対し、京都の美術館は近代美術を同時代として唯一収集した美術館です。さらに美術館誕生以前の「博覧会」の美術作品も、戦前から収蔵され始めています。
●収蔵作品の秘話?
戦後間もない昭和23年、京展賞第一席受賞の石本正《風景》や八木一夫《金環蝕》などを所蔵しています。しかし本格的な収集が再開されるのは米軍の接収が解除される昭和27年以後です。同年美術館は京都市美術館として新生します。京都市民に慕われたロダンのアダム像の収得は昭和29年でした。なぜアダム像は戦火をくぐり京都市美術館蔵となったのか。作品収集の秘話があります。今回こうした秘話を会場で楽しんでいただけたらと思います。

主催者
京都市、京都新聞社
休催日
月曜日(ただし、12月23日、1月13日の祝日は開館)、12月28日(土)―1月2日(木)
開催時間
午前9時 ~ 午後5時
ただし、入場は午後4時30分まで
観覧料
一般500円(400円)、小・中学生300円(200円)
※入場料の( )内は20名以上の団体料金、京都市内在住の70歳以上の方(京都市敬老乗車証等で確認)と小・中学生及び高校生等は無料。障害者の手帳等を提示の方は無料。
展覧会ホームページ
http://www.city.kyoto.jp/bunshi/kmma/exhibition/anv80th_beauty.html

イベント情報

●ギャラリー・トーク
「コレクションは作られる―収蔵秘話」(会場にて学芸員が解説)
曜日・時間=会期中各日曜日、午後3時30分から午後4時30分まで
場所=展覧会場(聴講無料、要入場券)
講師=尾﨑眞人 (当館学芸課長)

●対談・講演
「1000年美術館をデザインする」(部分聴講可)
時間=午後3時から午後4時30分まで
場所=京都市美術館講演室 (聴講無料、先着80名、午後2時50分開場)
◎対談―1月25日(土)
「美術大学から見た美術館への提言」
岡本康明 (京都造形芸術大学 教授)×尾﨑眞人
◎対談―2月1日(土)
「美術館長として、美術界への抱負」
潮江宏三 (京都市美術館長)×尾﨑眞人
◎対談―2月8日(土)
「作家活動から見た美術館への提言」
貴志カスケ (彫刻家、京都アートカウンシル代表)×尾﨑眞人
◎対談―2月15日(土)
「画廊から見た美術館への提言」
川嶋啓子 (ギャラリーギャラリー・ディレクター)×尾﨑眞人
◎講演―2月22日(土)
「京都市美術館の歴史 創造と解体―文化装置としての美術館」
講師=尾﨑眞人

●冬のワークショップ
曜日・時間=2月11日(火・祝) 午後1時30分から午後4時まで
内容=「旅たちの京都―鴨川の種子を探そう」
種子を切手形式の作品にする、美術家の太田三郎さんと、京都の種子を採取するプロジェクト。
応募方法=はがきまたはファックスに①氏名②住所③連絡先電話を記し京都市美術館「太田三郎WS係」まで
講師=太田三郎 (美術家)
対象=小学生20名(1年生から3年生は要保護者)
協力=COHJU contemporary art

会場情報

京都市美術館 キョウトシビジュツカン

KYOTO MUNICIPAL MUSEUM OF ART

会場住所
〒606-8344
京都市左京区岡崎円勝寺町124
ホームページ
http://www2.city.kyoto.lg.jp/bunshi/kmma/
更新日:2013年12月24日
登録日:2013年12月24日