ID:4130
汽車ポッポの詩-鶴田猛 展
会場
茅ヶ崎市美術館
CHIGASAKI CITY MUSEUM OF ART
会期
2002年4月27日(土) ~ 2002年6月5日(水)
展覧会概要
汽車ポッポの詩-鶴田猛 展 キシャポッポノシ ツルタタケシテン
茅ヶ崎市美術館では、当館収蔵現役作家の自選展を企画展の柱の一つにしております。鶴田猛は、地域所縁の作家を中心に収集、展示活動を行っている当館にとって重要な作家の一人です。今年79歳を迎えますが、盛んに絵画の制作を続けております。本展では鶴田の一陽展出品作品を中心に油彩画約50点により、初期からの彼の画業を辿る展覧会を開催いたします。
鶴田は1923(大正12)年、茅ヶ崎に生まれ、この地で育ちました。小学校の頃から絵が得意で、画家を志望しましたが、親が許しませんでした。1941(昭和16)年、旧満州(中国東北地区)の南満州鉄道(満鉄)に入社、機関士となって列車を運転しました。広大な黄土色の原野、限り無く続く畑に絵心をそそられ、勤務のかたわらスケッチを欠かしませんでした。そして、この旧満州の風土、大地を疾走する機関車が彼の原風景をなしております。1947(昭和22)年、国鉄(現・JR)に入社。画家への思いは持続し、国鉄の職場美術展に出品して入賞を重ねました。自信をつけた鶴田は一陽展に出品、1957(昭和32)年の第3回展に「冷蔵車」が初入選。1959(同34)年、一陽会青麦賞受賞、また安井賞候補新人展に選ばれ「機関車(A)」、「貨車」を出品しました。1964(同39)年、一陽会会員に推挙され、画家への道を順調に歩みました。1977(同52)年には国鉄を退職、78、89年に欧州各国に遊学し、機関車や貨車、人力車を描いた絵に城や町など異国の景観が加わるようになりました。
鶴田は、新傾向の美術思想に惑わされることなく、自己の体験を基に、一貫して古いタイプの蒸気機関車、貨車、客車、人力車などを描き続け、重厚な画面に堅固な造形骨格を秘めながら、郷愁を誘うような独創的な作風を深めております。一方、1988(昭和63)年から98(平成10)年まで茅ヶ崎美術協会会長を務めるなど、茅ヶ崎美術界の長老として後進の指導にあたっております。
今回の企画展では、長年にわたり機関車を主題に、内なる風景を追い求める鶴田猛の画業を多くの人々に紹介したいと考えています。
- 主催者
- 財団法人 茅ヶ崎市文化振興財団
- 休催日
- 月曜日(4/29・5/6は開館)、4/30、5/7~10
- 観覧料
- 一般 300(200)円
大学生 100(70)円
※高校生以下は無料、( )内は20名以上の団体料金 - 展覧会ホームページ
- http://www.chigasaki-arts.jp/museum
- 展覧会問合わせ先
- 茅ヶ崎市美術館 tel.0467-88-1177
会場情報
茅ヶ崎市美術館 チガサキシビジュツカン
CHIGASAKI CITY MUSEUM OF ART
- 会場住所
-
〒253-0053
茅ケ崎市東海岸北1-4-45 - ホームページ
- https://www.chigasaki-museum.jp/
登録日:1999年3月31日