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生誕120年

宮 芳平展

野の花のように

会場

茅野市美術館

Chino City Museum of Art

会期

2013年8月2日|金|―9月1日|日|

展覧会概要

生誕120年 宮 芳平展 ミヤ ヨシヘイテン 野の花のように

森鷗外に愛され、
野の花のように生きた画家
地域にゆかりの深い作家を紹介してきた茅野市美術館では、画家・宮芳平 (1893-1971) の生誕120年を記念した展覧会を開催します。
1893年、新潟県で生まれた宮芳平は柏崎中学校卒業後、父の許しを得て、1913年、3度目の受験で東京美術学校 (現東京藝術大学美術学部) に入学します。1914年、あらん限りの力をふりしぼって描いた≪椿≫が文展に落選し、落選の理由を聞きに文展の審査委員であった森鷗外を訪ねた縁で知遇を得ます。その後、森鷗外は宮を主人公のモデルとした短編小説『天寵』を執筆しています。同年、妻となる駒谷エンと出会い、1916年、長女が生まれますが、困窮した環境の中でエンとの生活を選んだことは結果的に東京美術学校退学につながります。貧困の生活の中、東京から柏崎、平塚と住処を移しますが、師事をしていた洋画家・中村彝の紹介で、1923年、長野県諏訪で美術教師の職に就きます。そして、諏訪で35年間の教師生活を送ります。裕福とは言えない生活の中で、宮の家族や諏訪の自然、学校生活や個人通信誌『AYUMI』による教え子など関係した人々との心の対話が宮の画家としての歩みを支え続けました。退職後は教え子や知人からアトリエ兼住居を贈られ、終の住処を得ます。本展では、初期のロマンティシズムにあふれる作品から、諏訪の生活の中で生まれた風景や人物等の作品、さらに、晩年のローマ、エルサレム等をまわる聖地巡礼の旅により生まれた「聖地巡礼シリーズ」や「太陽シリーズ」までを展示します。油彩画に加え、素描、銅版画、ペン画を通して、純粋、誠実に芸術を求め、一心に生きた画家・宮芳平の歩みをみつめます。

主催者
茅野市美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会
協賛・協力等
助成:芸術文化振興基金 協賛:ライオン、清水建設、大日本印刷、損保ジャパン
協力:日本通運、NPO法人サポートC 美遊com. 後援:長野県、長野県教育委員会、茅野市、茅野市教育委員会、岡谷市教育委員会、諏訪市教育委員会、下諏訪町教育委員会、富士見町教育委員会、原村教育委員会、諏訪教育会、長野県諏訪二葉高等学校同窓会、長野県岡谷東高等学校同窓会、信州美術会、諏訪美術会、茅野市美術協会、岡谷市美術会、諏訪市美術会、下諏訪美術会、富士見美術会、長野日報社、信州・市民新聞グループ(7社)、長野エフエム放送、エルシーブイ株式会社、月刊ぷらざ、JR東日本 長野支社、諏訪地方観光連盟、信州諏訪農業協同組合
休催日
毎週火曜日
開催時間
10:00 ~ 18:00
8月2日は10:30から開展式を開催し、終了後に開場
観覧料
一般500円(300円)、高校生以下は無料
※( )内は20名以上の団体料金。 ※障がい者手帳、療育手帳をお持ちの方と付添の方1名は無料。
巡回等情報
会期・会場=8月2日~9月1日 茅野市美術館/9月15日~11月24日 練馬区立美術館/12月21日~2014年2月24日 島根県立石見美術館
4月26日(土)~6月1日(日) 新潟県立近代美術館/7月19日(土)~9月7日(日) 安曇野市豊科近代美術館
展覧会ホームページ
http://www.chinoshiminkan.jp/museum/2013/0802/index.htm

イベント情報

茅野市美術館 地域をみつめるプロジェクト《対話》
生誕120年 宮芳平展 野の花のように 関連イベント

美術教室「もう一度みつめる家族、友人」
講師:藤森民雄 (彫刻家・新制作協会会員・横浜国立大学教授)
8月4日(日) 9:30-13:00 茅野市民館ロビー
参加費:一人200円
定員:先着10組 (要事前申込み)
対象:ご家族、友人 (小学生5年生以上)
講師の指導のもと、鉛筆で家族、友人を描きます。描いた絵は展覧会の会期中、茅野市民館ロビー、スロープに展示します。

美術講座「宮芳平 絵のあゆみ」
講師:澤田龍太郎 (安曇野市豊科近代美術館学芸員)
8月24日(土) 14:00- 茅野市民館アトリエ
料金:無料

子どものための美術教室「野の花を描こう」
講師:中沢優子 (洋画家・春陽会会員・宮芳平教え子)
8月25日(日) 10:00-12:00 茅野市民館イベントスペース
参加費:一人200円
定員:15人 (要事前申込み)
対象:小学生 (小学生4年生以下は要保護者同伴)
講師の指導のもと、クレヨンと絵の具で、野の花を描きます。描いた絵は展覧会の会期中、茅野市民館ロビー、スロープに展示します。

朗読会「宮芳平・愛の花束」
朗読:大月秀幸 (俳優)
9月1日(日) 14:00- 茅野市美術館
料金:無料 (要展覧会チケット)
個人通信誌『AYUMI』をはじめ、多くの詩文を残した宮芳平。展覧会場にて宮芳平の詩文の朗読会を行ないます。

きてみて!ギャラリーツアー
ガイド:茅野市美術館サポーター、学芸員
8月3日(土) 14:00-、8月17日(土) 14:00- 茅野市美術館
参加費:無料 (要展覧会チケット)
ガイドと一緒に話しながら、作品を鑑賞します。

きてみて!親子ギャラリーツアー
ガイド:茅野市美術館サポーター、学芸員
8月8日(木) 14:00-、8月18日(日) 11:00- 茅野市美術館
参加費:無料 (対象は小中学生とその保護者。保護者の方は1名無料。会場入口に5分前に集合。)

学芸員による作品解説会
8月10日(土) 14:00-、8月31日(土) 11:00- 茅野市美術館
参加費:無料 (要展覧会チケット)

「お気に入りの風景を描こう」作品募集
心に残っている、お気に入りの風景を描いてみよう。宮芳平展に来場の子ども (中学生以下) を対象に用紙を配布します。描いた絵は展覧会の会期中、茅野市民館ロビー、スロープに展示します。
募集期間 8月2日(金)~9月1日(日)

会場情報

茅野市美術館 チノシビジュツカン

Chino City Museum of Art

会場住所
〒391-0002
茅野市塚原1-1-1 茅野市民館内
ホームページ
http://www.chinoshiminkan.jp/
更新日:2013年8月20日
登録日:2013年8月20日