ID:3902

「原美術館コレクション」展

会場

ハラミュージアムアーク

Hara Museum ARC

会期

2002年4月1日(月) ~ 2002年6月26日(水)

展覧会概要

「原美術館コレクション」展 ハラビジュツカンコレクションテン

このたびハラミュージアムアークで開催する「原美術館コレクション」展は、2002年春の新収蔵品である横尾忠則の近作絵画3点をふくむ、バラエティ豊かな展示構成となっています。
原美術館(東京都品川区)は世界の現代美術を幅広く収集し、1950年代の巨匠から今日の若手作家まで、各国の多彩な作品を網羅しています。その中から今回展示する作品には、視覚芸術ならではの、イリュージョン(=幻影、虚像、錯覚)の多様性を味わうことができるでしょう。
20世紀になって美術は「写真」=「現実の再現」から離れ、色彩や形そのものの純粋美を追求する抽象芸術や無意識の闇をのぞきこもうとするシュルレアリスムなど、さまざまな表現を生み出して今日へとつながって行くわけですが、写実ではないイリュージョンのイメージとしていかに説得力をもたせ、主題を表現するか、作家はそれぞれの方法論を工夫しています。
本展では、現実の写しではないこと=イリュージョンという言葉でとらえ、この視点からアーティストの意図した世界をひもといていきます。
草間彌生の「ミラールーム(かぼちゃ)」は、キューブ型の作品全体の外側にも内側にも貼られた鏡の反射作用が、めくるめく万華鏡のようなイメージを作り出し、見るものを幻惑させます。ピョートル コワルスキーの「キューブ」は、窪みのあるつやつやとした半透明のプレートが、何層にも重ねて吊られ、そこに奥行きを持つ光のイリュージョンが浮かびます。横尾忠則の「DNF:暗夜行路 眠れない街」は、彼の郷里の一角にあるY字路のイメージがきっかけとなって描かれたシリーズの一枚です。日常の風景を撮ったスナップ写真を元に、しかし実在しない象徴的な風景へと昇華させた作品です。ロイ リキテンシュタインのインテリアシリーズは、モダンで画一的にしつらえられた部屋を、単純化された色彩と形で描き、いかにも存在しそうな、しかし実際にはありえない、記号としての空間を作りだしています。柳幸典の「ヒノマル イルミネーション(ミニ)」は、多くの象徴的な意味合いを持つ「日の丸」がテーマです。「日の丸」を、かけ離れたイメージの「電飾」で作っているのですが、それゆえ、よりいっそう象徴としての「日の丸」がきわだっています。
アーティストの豊かな表現力によって生み出された、さまざまな形のイリュージョンをどうぞお楽しみください。

主催者
原美術館
休催日
木曜日(5/2は開館)
観覧料
大人(中学生以上) 1000円
小人(3歳~小学生) 600円
※4/27~29、5/3~6は牧場まつり期間につき、大人1200円となります
展覧会ホームページ
http://www.haramuseum.or.jp
展覧会問合わせ先
Tel.0279-24-6585

会場情報

ハラミュージアムアーク ハラミュージアムアーク

Hara Museum ARC

会場住所
〒377-0027
渋川市金井2855-1
ホームページ
http://www.haramuseum.or.jp/
更新日:2011年2月14日
登録日:1999年3月31日