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泥象 (でいしょう)|鈴木治の世界 SUZUKI OSAMU
Image in Clay
「使う陶」から「観る陶」、そして「詠む陶」へ
会場
京都国立近代美術館
THE NATIONAL MUSEUM OF MODERN ART, KYOTO
会期
平成25年7月12日(金)~8月25日(日)
展覧会概要
泥象 (でいしょう)|鈴木治の世界 デイショウ|スズキオサムノセカイ
SUZUKI OSAMU Image in Clay
鈴木治 (1926-2001) は、戦後の日本陶芸を代表する陶芸家の一人として知られています。千家十職の永樂工房で轆轤 (ろくろ) 職人をしていた鈴木宇源治 (うげんじ) の三男として京都五条坂に生まれ、早くから父に轆轤の手ほどきを受けました。戦後、本格的に陶芸家を志し、1948年に八木一夫、山田光らとともに、前衛陶芸家集団「走泥社 (そうでいしゃ)」を結成します。器としての用途を持たず、純粋に立体造形としての芸術性を求めた彼らの作品は、当時の人々に驚きをもって迎えられ、「オブジェ焼」と呼ばれました。「オブジェ」ではなく、あくまでも土と火による造形を追求し続けた鈴木が、作品名にしばしば用いた「泥像 (でいぞう)」や「泥象 (でいしょう)」という言葉は、彼の作陶への理念や想い、あるいは陶芸そのものに対する自らの答えといえるでしょう。主に赤い化粧土を施した焼締 (やきし) めと、みずみずしい色合いの青白磁 (せいはくじ) の二つの技法によって制作された鈴木の作品には、馬や鳥などの様々な動物や、風や雲など自然現象のイメージから生み出された穏やかな「かたち」が力強く鋭い造形感覚で表現されています。作品の形と題名、そして観る者の抱くイメージが互いに呼応する独自の豊饒な世界は、文学的要素も強めながらますます深まりをみせていきました。没後初めての大規模な回顧展となる本展では、初期作品から晩年の未発表作品まで含む約150点で、作者が到った「<使う陶>から<観る陶>へ、<観る陶>から<詠む陶>へ」の足跡をたどります。没後10年を経てもなお私たちを惹きつけ、新鮮な感動を与えてくれる鈴木治の作品世界をこの機会にどうぞご覧ください。
- 主催者
- 京都国立近代美術館、日本経済新聞社、京都新聞社
- 協賛・協力等
- 協賛=野崎印刷紙業株式会社
- 休催日
- 月曜日 (7月15日(月・祝)は開館、翌7月16日(火)は休館)
- 開催時間
- 午前9時30分 ~ 午後5時
- 金曜日は午後8時まで (入館は閉館の30分前まで)
- 観覧料
- 当日 (一般) 1,200円 (大学生) 800円 (高校生) 400円
前売り・団体 (一般) 1,000円 (大学生) 600円 (高校生) 200円 - ※団体は20名以上 ※中学生以下、心身に障がいのある方と付添者1名は無料 (入館の際に証明できるものをご提示ください) ※本料金でコレクション展もご覧になれます ※お得な前売券は6月12日から7月11日までの期間限定発売 (7月12日以降は当日券を販売しております) ※前売券の主な販売場所:チケットぴあ(Pコード:765-720)、ローソンチケット(Lコード:54592)、CNプレイガイド、イープラス、セブン・イレブン(セブンコード:023-567)、ほか主要コンビニエンスストア
- 展覧会ホームページ
- http://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionArchive/2013/398.html
イベント情報
講演会
7月27日(土) 午後2時~午後3時30分 「鈴木治の陶芸」 講師:中尾優衣 (当館研究員)
8月10日(土) 午後2時~午後3時30分 「鈴木治:陶の造形詩人」 講師:太田垣實 (美術評論家)
いずれも京都国立近代美術館1階講堂にて、聴講無料、定員100名。当日午前11時より受付にて整理券を配布いたします。 ※その他のイベントはホームページをご覧ください。
NFC所蔵作品選集 MoMAK Films 2013 共催:東京国立近代美術館フィルムセンター
8月3日(土)・4日(日) 午後2時より1階講堂にて
『東京战争戦後秘話』 (監督=大島渚、1970年) ほか
※詳細はホームページおよび上映プログラムをご覧ください。
会場情報
京都国立近代美術館 キョウトコクリツキンダイビジュツカン
THE NATIONAL MUSEUM OF MODERN ART, KYOTO
- 会場住所
-
〒606-8344
京都市左京区岡崎円勝寺町 - ホームページ
- https://www.momak.go.jp/
- 問い合わせ先
-
京都国立近代美術館:Tel.075-761-4111
テレホンサービス(展覧会のご案内):Tel.075-761-9900
登録日:2013年2月20日