ID:34704
版画家群像
大正・昭和のベスト・セレクション
会場
町田市立国際版画美術館
MACHIDA CITY MUSEUM OF GRAPHIC ARTS
会期
2012年6月23日[土]→7月29日[日]
展覧会概要
版画家群像 ハンガカグンゾウ 大正・昭和のベスト・セレクション
版画家で版画史研究家でもあった小野忠重(おの ただしげ、1909-90)が集めた貴重なコレクションと、町田市立国際版画美術館が25年間にわたって収集してきた近代日本版画コレクションを合わせた作品群のなかから、個性的で内容豊かな創作版画を制作した作家の作品をセレクトし、約30作家・230点によってその魅力を紹介します。
明治30年代後半、当時盛んに発行されていた印刷物や複製的な性質の版画を批判して、「創作版画」とよばれる作品を制作する美術家が登場しました。その作品は、画家自身が直接木版を彫ったり石版に絵を描いたりすることを原則とし、オリジナルであることを重視した版画でした。それ以後創作版画は、木版画を中心に新しい表現形式として美術界に迎えられ、多くの制作者を生み出すことになります。
また、創作版画を制作する版画家は、洋画家や彫刻家と同様に、大正から昭和期に隆盛したさまざまな美術思潮を吸収し、時代が要請するテーマを率直に、個性的に表現していきました。たとえば個性を追い求めた大正時代には、恩地孝四郎や田中恭吉らが『月映(つくはえ)』を発行し、青年期特有の複雑な心情を木版画に赤裸々に刻み込んでいます。関東大震災からの復興を遂げた昭和初期には、谷中安規がモダン都市東京の相貌を不安感と共に個性的に描き出しました。
町田市立国際版画美術館では、2009年に「生誕100年 小野忠重展―昭和の自画像―」を開催しました。本展覧会は、その小野忠重が多くの版画仲間との交流によって集めた膨大な版画コレクションと当館の収蔵品から厳選し、4部構成の展示によって近代の日本版画の魅力に迫るものです。
- 主催者
- 町田市立国際版画美術館
- 協賛・協力等
- 小野忠重版画館
- 休催日
- 月曜日休館 但し、7月16日[月・祝]開館、17日[火]休館
- 開催時間
- 10:00 ~ 17:00
- 入場は16:30まで
[土・日・祝]10:00~17:30(入場は17:00まで) - 観覧料
- 一般600(500)円/大・高生、65歳以上300(200)円/中学生以下無料
- ()内は20名以上の団体料金
*展覧会初日6月23日は無料
※身体障がい者手帳または愛の手帳等をお持ちの方と付き添いの方1名は半額 - 展覧会ホームページ
- http://hanga-museum.jp/exhibition/schedule/2012-127
イベント情報
【関連催事】
カッパン印刷でカードを刷ろう!
今はほとんど使われない活版印刷機で素敵なカードを作ります。どなたでも体験できます。
6月23日(土)、7月7日(土)、7月8日(日)、7月28日(土)
各日とも午後1:30~3:00(お1人の所要時間は2分程度)
定員各日40名(先着順)
活版ゼミナール
活字選びから印刷までの解説と実演をします。(見学自由)
出品作家の詩と図柄を刷る印刷体験もあります。(先着順で定員20名)
6月30日(土)
午後1:30~3:30(後半1時間は印刷体験。所要時間はお1人5分程度)
講師:大石薫(朗文堂アダナ・プレス倶楽部)
※詳細は美術館公式サイトをご覧下さい。
館長によるスペシャル・トーク
7月14日(土)
午後2:00より45分程度
学芸員によるギャラリー・トーク
6月24日、7月1日、15日、29日(いずれも日曜日)
午後2:00より45分程度
※観覧券が必要です。
会場情報
町田市立国際版画美術館 マチダシリツコクサイハンガビジュツカン
MACHIDA CITY MUSEUM OF GRAPHIC ARTS
- 会場住所
-
〒194-0013
町田市原町田4-28-1 - ホームページ
- http://hanga-museum.jp/
- 問い合わせ先
- 町田市イベントダイヤル Tel.042-724-5656
登録日:2012年6月16日