ID:33548

平成24年度 春季特別企画展

荻原守衛の精神形成 -東穂高禁酒会と研成義塾ー 展

会場

碌山美術館 第二展示棟

ROKUZAN ART MUSEUM

会期

4月21日(土)~6月3日(日)

展覧会概要

平成24年度 春季特別企画展 荻原守衛の精神形成 -東穂高禁酒会と研成義塾ー 展 オギワラモリエノセイシンケイセイ -トウホコウキンシュカイトケンセイギジュクー テン

彫刻家・荻原守衛(1879~1910)が画家を志し上京する前、郷里穂高にあって彼の精神を育んだのは、東穂高禁酒会と研成義塾、そしてその中心人物であった相馬愛蔵(1870~1954)、井口喜源治(1870~1938)との交流でした。東穂高禁酒会は明治24年(1891)に相馬愛蔵が旗頭となって設立した団体で、当時全国的な広がりをみせていたキリスト教に基づく禁酒運動と軌を一にしたものです。ここで言う禁酒とは、単に禁酒を意味するのではなく、節制や自制を旨とし矯風的精神をもって社会的活動を実践することを主とするものであり、禁酒会の設立はこの地にそうした精神的な修養の場をもたらしました。
研成義塾は明治31年(1898)に素封家の相馬安兵衛、臼井喜代の支援を受け、相馬愛蔵ら禁酒会員の尽力のもと設立された井口喜源治の私塾。無教会主義の内村鑑三から影響を受けた井口は、「自由と独立」を基にした教育「偉き人よりよき人」となることを理念とし、閉校までの34年間に800人ほどの教え子を世に送り出しました。荻原は研成義塾の生徒ではありませんでしたが、キリスト教者である井口を師友とすることで自身の問題意識を深化させていきました。
今回の企画は荻原の精神形成に感化を与えた相馬愛蔵、井口喜源治、そして東穂高禁酒会、研成義塾を紹介し、愛蔵と妻・黒光(1875~1955)が創業した新宿中村屋に花開いた中村屋サロンの様相、また研成義塾出身の斎藤茂、東条たかし、清沢洌らの業績をご覧いただくものです。

展覧会ホームページ
http://www.rokuzan.jp/kikaku.html

イベント情報

関連事業 4月22日(日) 15:00~16:45
記念講演会 「新宿中村屋の創業者 相馬愛蔵・黒光の商人道と中村屋サロン」
講師:吉岡修一(新宿中村屋CSR広報室長)

会場情報

碌山美術館 ロクザンビジュツカン

ROKUZAN ART MUSEUM

会場住所
〒399-8303
安曇野市穂高5095-1
ホームページ
http://www.rokuzan.jp/
問い合わせ先
0263-82-2094
更新日:2012年4月10日
登録日:2012年4月7日