ID:31099
[平成23年 春季取合せ展] 重春
会場
北村美術館
Kitamura Museum
会期
2011年3月12日(土) ~ 2011年6月12日(日)
展覧会概要
[平成23年 春季取合せ展] 重春 ヘイセイ23ネン シュンキトリアワセテン チョウシュン
館の創設者・北村謹次郎が逝ってから、20回目の春を迎えます。
秋には、表千家の重鎮・久田宗也宗匠が亡くなられ惜しまれることですが、この方の書かれた「重春 四季の茶心」という名著があります。
春秋の取り合わせ展示で、先ず始めに悩むのがタイトルです。今回の展示にこの本名を拝借し、その心を心としつつ取り合わせてみることにいたしました。
その中から館蔵品の代表の一品である絵志野二重胴紐矢筈口水指を紹介しておきます。
志野の水指は、茶碗や香合などにくらべ数が少なく、それゆえ伝わっているものは優品が多いです。この水指は珍しく二重胴紐で、そのためもあって他に比較して背が高く、ゆったりとした轆轤目に妙味があり、筆の走るがままにすみれと橘が大きく描かれています。また、下の胴紐あたりから釉切れにかけての緋色の出具合が意識して求めたものではないだけに好もしくも美しいといわれています。なによりもの見所は、志野ならではの柔らかさを感じさせる百草土の土味で、糸切跡も鮮明であって桃山時代の茶陶を代表するものです。蒐集した本人が、侘び寂びも茶道具になくてはならないものだが、自分の好みは、それよりも優美さを求めたいと云っていた言葉を想起させます。
- 休催日
- 月曜日(祝日は開館)と祝日の翌日
- 観覧料
- 一般:600円、学生:400円 (30名以上団体割引あり)
- 展覧会ホームページ
- http://www2.ocn.ne.jp/~domoto/imade/kitamura.htm
会場情報
北村美術館 キタムラビジュツカン
Kitamura Museum
- 会場住所
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〒602-0841
京都市上京区河原町今出川通下る一筋目東入
登録日:2010年6月14日