ID:29648
『日本画』の前衛 1938–1949
会場
京都国立近代美術館
THE NATIONAL MUSEUM OF MODERN ART, KYOTO
会期
2010年9月3日(金) ~ 2010年10月17日(日)
展覧会概要
『日本画』の前衛 1938–1949 『ニホンガ』ノゼンエイ 1938–1949
日本の風土に根ざし、季節感も豊かに穏やかな花鳥や山水が描かれた「日本画」の表現世界。その伝統的美意識の描写に飽きたらず、まったく新たな「日本画」の創造を目指そうとしたある集団が現れました。それが1938(昭和13)年4月に結成された「歴程美術協会」です。
しかも時代は太平洋戦争開戦前夜。国家総動員法が公布され、灯火管制規制や大本営本部といった文字もおどるまさに非常時。この時代に果敢にも「日本画」開拓に挑む姿も驚きですが、自由美術協会や美術文化など当時の洋画家たちとも交流し、抽象やシュルレアリスムはいうまでもなく、バウハウスの造形や工芸までも取り込んだその創造活動こそ、わが国ではじめて具体化した「前衛」美術運動といって過言ではありません。
本展覧会では「歴程美術協会展」に出品ののち、公開されたことのない山岡良文や船田玉樹が描いた新機軸の「日本画」作品、丸木位里や岩橋英遠らの現存する貴重な問題作、さらに交流のあった靉光や長谷川三郎ら洋画家たちの代表作に、「歴程展」に出品された八木虚平(一夫)の陶芸なども加え、「『日本画』の前衛」について多角的に検証します。そして、やがて戦争拡大とともに未完の「前衛」と化した様相にも触れながら、戦後「歴程美術協会」の再生ともいうべき「パンリアル」誕生へといたる道を、80余点の作品と未公開の資料によって探ります。
多くの方々が抱いている「日本画」に対するイメージが、まったく変わってしまう展覧会となるに違いありません。
- 主催者
- 京都国立近代美術館、東京国立近代美術館
- 休催日
- 月曜日(ただし、9月20日と10月11日は開館)、9月21日、10月12日
- 観覧料
- 一般850(700/600)円、大学生450(350/250)円、高校生以下無料
※( )内は、前売/20名以上の団体 - 展覧会ホームページ
- http://www.momak.go.jp/
- 展覧会問合わせ先
- 代表:Tel.075-761-4111 テレホンサービス:Tel.075-761-9900
会場情報
京都国立近代美術館 キョウトコクリツキンダイビジュツカン
THE NATIONAL MUSEUM OF MODERN ART, KYOTO
- 会場住所
-
〒606-8344
京都市左京区岡崎円勝寺町 - ホームページ
- https://www.momak.go.jp/
- 問い合わせ先
-
京都国立近代美術館:Tel.075-761-4111
テレホンサービス(展覧会のご案内):Tel.075-761-9900
登録日:1999年3月31日