ID:28706
智恵子抄 高村光太郎と智恵子 その愛
会場
菊池寛実記念 智美術館
Musee Tomo
会期
2010年4月29日(木) ~ 2010年7月11日(日)
展覧会概要
智恵子抄 高村光太郎と智恵子 その愛 チエコショウ タカムラコウタロウトチエコ ソノアイ
高村光太郎と智恵子 ― 明治から昭和にかけて、彫刻や絵画、詩作、文筆活動と、幅広く活躍した夫と、光太郎への愛に生き、自らの創作を試みながらも、精神を病み、道半ばで没したその妻、智恵子。純粋な愛を貫いた二人の記憶は、光太郎が智恵子の没後に編んだ詩集、『智恵子抄』によって、今なお鮮烈な印象を残しています。
明治の著名な木彫家、高村光雲を父にもち、日本の伝統と西洋からの近代思潮の中で自身の芸術を模索しつつあった光太郎にとって、智恵子は精神的支柱ともいえる存在でした。明治の末に出会って以来、二人は類いまれな愛で結ばれますが、智恵子は、宿命的な精神上の素質と、芸術的苦悩、実家の没落などから次第に精神が蝕まれ、療養生活を送るようになります。
智恵子は世を去る2年ほど前から、光太郎が病床に持参した千代紙を日々丹念に切り抜いて、内なる魂が成さしめたとしか言いようのない見事な芸術、「紙絵」千数百枚を無心に創作しました。その繊細な表現と独自の色彩感覚は、全ての人々に深い共感をあたえて、今に至っています。そして光太郎を残し、昭和13年10月に現(うつしよ)世から去りました。
現在、紙絵のオリジナルは、材質の脆弱さのため、公開することは困難となっていますが、光太郎の甥で写真家の高村規(ただし)氏により複製され、鮮やかな色彩で、細部まで鑑賞することが出来るようになりました。本展は、「智恵子抄」と題して、光太郎の彫刻、貴重な詩稿などと、智恵子の残した中から選ばれ再現された紙絵により、二人の純度の高い芸術を回顧するものです。
- 主催者
- 財団法人 菊池美術財団、高村光太郎記念会、日本経済新聞社
- 休催日
- 月曜日(ただし5月3日は開館)、5月6日(木)
- 観覧料
- 一般1,000円、大学生800円、小・中・高生500円
※未就学児は無料
※障害者手帳をご提示の方、およびその介護者1名は無料となります。
- 展覧会ホームページ
- http://www.musee-tomo.or.jp/
- 展覧会問合わせ先
- 03-5733-5131
会場情報
菊池寛実記念 智美術館 キクチカンジツキネン トモビジュツカン
Musee Tomo
- 会場住所
-
〒105-0001
港区虎ノ門4-1-35 西久保ビル - ホームページ
- https://www.musee-tomo.or.jp/
登録日:2009年2月12日