ID:28640
川喜田半泥子のすべて
会場
山口県立萩美術館・浦上記念館
hagi uragami museum
会期
2010年4月3日(土) ~ 2010年5月30日(日)
展覧会概要
川喜田半泥子のすべて カワキタハンデイシノスベテ
近代陶芸史に大きな足跡を残した川喜田半泥子(本名は久太夫政令、1878~1963)は、三重県津市の素封家で、東京・日本橋大伝馬町に寛永年間から続く木綿問屋に生まれました。家業を継ぎ、百五銀行頭取や数々の企業の要職を歴任して財界で活躍する多忙な日常のうちに、陶芸、絵画、書、木版画、写真、建築、俳句などの各方面にその芸術的才能を発揮しました。とりわけ50歳を過ぎて本格化した作陶は破格であり、趣味の域をはるかに超え、当時沈滞していた陶芸界に清風を吹き込みました。茶の湯への深い理解にもとづく、ユーモラスかつ高遠な思念が込められた作品は、ひとつひとつが大宇宙とも呼べるふくよかさを持っていました。半泥子の作品やその芸術・文化に対する鋭い着眼点と広い知識は、交流を重ねた荒川豊藏や金重陶陽、三輪休和、三輪壽雪らをはじめとする若き陶芸家たちに強く影響し、昭和における陶芸復興の礎ともなりました。また半泥子は文化事業の優れた支援者でもあり、地域振興や文化事業も手がけ、私財を投じて三重県下初の総合文化施設となる財団法人石水会館を創設しています。
あくまで素人としての創作活動に徹した半泥子の作品は、その幅広い交友関係に贈られて愛蔵されてきました。それゆえこれまでは、その名声に比して、まとまって作品を鑑賞する機会に恵まれてきませんでした。本展では半泥子没後、同財団を母体に、遺族からの寄贈を受けて1975年より登録博物館として活動をはじめた石水博物館の全面的な協力を得て、陶芸、書画のほか建築、写真、俳句や関連資料などにも触れて半泥子芸術の全貌に迫ります。半泥子が生み出した芸術の世界を存分にお楽しみください。
- 主催者
- 「川喜田半泥子のすべて」萩展実行委員会(山口県立萩美術館・浦上記念館朝日新聞社 yab山口朝日放送)、石水博物館
- 休催日
- 月曜日(ただし、5月3日は開館します)
- 観覧料
- 一般800(600)円 70歳以上・学生600(450)円
※( )内は20名以上の団体料金です。なお、18歳以下の方、および高等学校、中等教育学校、特別支援学校に在学する生徒は無料です。 - 展覧会ホームページ
- http://www.hum.pref.yamaguchi.lg.jp/
会場情報
山口県立萩美術館・浦上記念館 ヤマグチケンリツハギビジュツカン・ウラガミキネンカン
hagi uragami museum
- 会場住所
-
〒758-0074
萩市平安古町586-1 - ホームページ
- https://www.hum.pref.yamaguchi.lg.jp/
登録日:2007年11月6日