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原初のかがやき 秋野亥左牟の世界展

会場

木城えほんの郷

会期

2009年9月12日(土) ~ 2009年11月15日(日)

展覧会概要

原初のかがやき 秋野亥左牟の世界展 ゲンショノカガヤキ アキノイサムノセカイテン

木城えほんの郷はこの秋、原初的な、生命観あふれる独特の世界を描く「 秋野亥左牟の原初のかがやき」展を開催いたします。

秋野亥左牟は、1935年、日本画家・秋野不矩の次男として京都に生まれた。62年、不矩がインド・タゴール国際大学の客員教授として赴いたとき、27才の亥左牟は、高度経済成長期に入っていた日本から逃れるように、母と共にインドへ渡る。不矩が帰国後もインドに残り、4年間の生活後、ネパール、カトマンズへ。そこで、何万年もの間連綿と続くラマ教の仏画「ホンモノの絵」に出会い、衝撃を受ける。不矩の残した日本画の画材で、カトマンズの先住民に伝わる民話「プンクマインチャ」の心の世界を描きはじめ、はじめての絵本が誕生する。
心優しい少女プンクマインチャは、まま母のいじめにあうが、キツネとヤギの二つの頭をもつめすヤギ「ドーン・チョーレチャ」に助けられ、難をのがれて幸を得るという昔話。不思議な力を持つ神獣ドーン・チョーレチャ、赤い大きな木に実る「ヤモリー」というまんじゅう、人食い鬼、鬼のすみかでプンクを助けるねずみ。ネパール・山岳の大地を舞台に紡がれる昔話の骨太い世界が、土の香りを漂わせた力強い画面の中で展開していく。
68年、彼はこの作品で、第2回ブラティスラバ世界絵本原画展の金牌を受賞する。
その後、メキシコ、アメリカ、カナダ、沖縄県小浜島など、32年もの間、壮大な旅の生活を経て、数々の絵本を手がける。

本展では、アメリカ・インディアンに伝わる口承詩『おれは歌だ おれはここを歩く』(金関寿夫訳)、アメリカ・インディアンの民話『とうもろこしおばあさん』(秋野和子再話)、沖縄・宮古島に渡ってくるサシバと少年の交流を描く『サシバ舞う空』(石垣幸代・秋野和子 文)に、前述の『プンクマインチャ』4冊の絵本の原画を展示いたします。
人間や動物の境を越えた、原初的で、宇宙的なスケールで、心の世界を表現し続ける、秋野亥左牟の世界を、どうぞお楽しみください。

主催者
木城えほんの郷
休催日
毎週月曜日(ただし祝祭日のときは翌日休館)
観覧料
大人500円 小中高生300円
展覧会ホームページ
http://service.kijo.jp/~ehon/
展覧会問合わせ先
TEL.0983-39-1141 FAX.0983-39-1180

会場情報

木城えほんの郷 キジョウエホンノサト

会場住所
〒884-0104
児湯郡木城町石河内475
更新日:2010年10月29日
登録日:2009年1月21日