ID:27131

やきものに親しむⅦ 中国の陶俑

―漢の加彩と唐三彩―

会場

出光美術館

Idemitsu Museum of Arts

会期

2009年8月1日(土) ~ 2009年9月6日(日)

展覧会概要

やきものに親しむⅦ 中国の陶俑 ヤキモノニシタシム7 チュウゴクノトウヨウ ―漢の加彩と唐三彩―

やきものに親しむシリーズの第7回は、出光コレクションの陶磁分野から、中国の漢代から唐代にかけての俑を中心とする陶器を、11年ぶりにとりあげます。
中国では、戦国時代の紀元前5世紀頃から、それまで主人とともに殉葬されていた生身の人間や高価な道具に代えて、陶器や木製品で家屋や調度・器物、従者や家畜などの模型(俑)を作って副葬するようになります。これら神殿や墓に供えるために作られる器――“明器”である漢時代の灰陶加彩や唐時代の三彩などは、実用には適さないものでしたが、当時の王侯・貴族の厚葬の風潮もあって、器物は造形美に富み、俑は生気に溢れています。
これらは、支配者層のために生前から準備されたものであり、当時最もすぐれた工人が集められ、最高の技術が結集されていました。宮廷や貴族のみに奉仕するその営みは、一種の“官窯”でもありました。したがって漢時代の俑の写実性よりも内面を重んじた表情や、唐時代の器のふくよかな曲線美、俑の見事な造形力と、かけられたの色彩感覚など、高い技術によるすぐれた芸術品の域に達しました。また、この時代の死生観では、死者も生前と同じ暮らしをすると考えられており、明器には当時の暮らしが反映され、貴重な歴史資料にもなっています。
今回の展示では、時代を映し出す作品として順序を追いながら、さまざまに語りかけてくる俑の表情の豊かさや、洗練された器物の造形美をじっくりと堪能していただきたいと思います。

主催者
出光美術館、毎日新聞社
休催日
毎週月曜日
観覧料
一般1,000円/高・大生700円(団体20名以上各200円引)
中学生以下無料 (ただし保護者の同伴が必要です)
※障害者手帳をお持ちの方は200円引、その介護者1名は無料です。
展覧会ホームページ
http://www.idemitsu.co.jp/museum
展覧会問合わせ先
03-5777-8600

会場情報

出光美術館 イデミツビジュツカン

Idemitsu Museum of Arts

会場住所
〒100-0005
千代田区丸の内3-1-1 帝劇ビル9階
ホームページ
http://idemitsu-museum.or.jp/
問い合わせ先
ハローダイヤル 03・5777・8600(展覧会案内)
更新日:2010年6月1日
登録日:1999年3月31日