ID:25775

高梨豊 光のフィールドノート

会場

東京国立近代美術館

The National Museum of Modern Art, Tokyo

会期

2009年1月20日(火) ~ 2009年3月8日(日)

展覧会概要

高梨豊 光のフィールドノート タカナシユタカ ヒカリノフィールドノート

高梨豊(たかなし ゆたか 1935年東京生まれ)は、1950年代末に写真家として出発して以来、コマーシャルやファッションの分野の第一線で活躍する一方、現代社会へのするどい洞察をはらんだ作品によって、同時代の写真表現をリードしてきました。とりわけ、その50年近いキャリアを通じて、高梨は、さまざまな方法論を駆使して「都市」という主題にとりくんできたことで知られます。

『カメラ毎日』1966年1月号の巻頭36ページを一挙につかって発表された〈東京人〉や、60年代末に中平卓馬、森山大道らとともに刊行した写真同人誌『PROVOKE』を舞台として、時代の先端を疾走、写真における表現の根拠を先鋭に問いつつ、のちに写真集『都市へ』へとまとめられていった作品群は、つづく「コンポラ写真」の世代にも大きな影響を及ぼし、今日の写真表現へ直接つながる大きな転換点における、エポックメイキングな仕事として記憶されています。

その後も、高梨は、大胆に方法論を転換しながら、『町』(1977)や『初國』(1993)といったきわめて完成度の高い写真集を世に問いつづけ、また近年では、美術家赤瀬川原平、秋山祐徳太子と結成した「ライカ同盟」の活動でも知られています。しかし意外にもこれまで、美術館での大規模な個展というかたちで、その仕事が紹介される機会はありませんでした。

高梨豊の個展としては過去最大規模のものとなる今回の展覧会は、都市をめぐる作品群を軸に、最初期の作品から、未発表の最新作まで、15のシリーズによって構成されます。一作ごとに、歩行の速度を変え、カメラを換え、方法論を転換しながら重ねられてきた作品群は、それ自体が重層的な構造を持つ「都市」として、展示空間に立ち現れるでしょう。

休催日
月曜日
観覧料
一般 850(600)円/大学生 450(250)円
*()内は20名以上の団体料金。
*高校生以下・18歳未満、障害者手帳をお持ちの方とその付添者1名は無料。学生証等の年齢の分かるもの、障害者手帳等をご提示ください。
展覧会ホームページ
http://www.momat.go.jp
展覧会問合わせ先
03-5777-8600(ハローダイヤル)

会場情報

東京国立近代美術館 トウキョウコクリツキンダイビジュツカン

The National Museum of Modern Art, Tokyo

会場住所
〒102-8322
千代田区北の丸公園3-1
ホームページ
https://www.momat.go.jp/
問い合わせ先
03-5777-8600(ハローダイヤル)
更新日:2010年10月25日
登録日:2002年4月26日