ID:24763

開館30周年記念展 富士山 近代に展開した日本の象徴

会場

山梨県立美術館

Yamanashi Prefectural Museum of Art

会期

2008年6月7日(土) ~ 2008年7月21日(月)

展覧会概要

開館30周年記念展 富士山 近代に展開した日本の象徴 カイカン30ネンキネンテン フジサン キンダイニテンカイシタニホンノシンボル

信仰の対象として、物語の舞台として、美術のモチーフとして親しまれる富士山。私たちがイメージするこの富士山は、いったいどのように形づくられたのでしょうか。
清冽で威厳に満ちた夏の山容や、白雪を頂いた冬の雄姿など、実際に目にした富士山を思い浮かべる人もいるかもしれません。しかし一度も富士山を見たことがなくとも、「富士山」を描ける人は多いはずです。平安時代から伝わる数多の美術作品をはじめ、商業製品や銭湯の壁画、漫画の一コマなど、様々なビジュアル・イメージを通じて、富士山は長い間日本人に親しまれてきました。この展覧会では、明治以降の美術に焦点を当て、私たちがイメージする富士山がどのようにつくられたのかを探ります。
古来、多くの画家たちによって絵画化された富士山は、江戸時代後期には、伝統を受け継ぎながらも、近代的な意味合いを含んだ新たな富士として表現されるようになりました。明治期には、重要な輸出品として様々な工芸品が海を渡りましたが、その装飾には日本の象徴として富士山が多用されています。大正から昭和期には、国体観念として富士山が受容され、ポスターなどのマスメディアにも頻繁に取り上げられました。戦後は、伝統へのアンチテーゼとして、あるいは無意味化されたモチーフとして、富士山は単なる「日本人の心の拠」として位置づけることのできない、複雑な文脈で読み解かれていきます。
明治、大正、昭和、平成と多様化する価値観の中で描かれつづける富士山。本展では、近現代における富士山の諸相を約100点の絵画や工芸、日用品を含めた幅広い分野によって紹介します。

※会期中に展示替えを行います。
前期:6/7~6/29 後期:7/1~7/21

主催者
山梨県立美術館 NHK甲府放送局
休催日
月曜日(ただし7月21日は開館)
観覧料
一般1000(840)円 大高生500(420)円 中小生260(210)円
※( )は20名以上の団体料金、前売料金、宿泊者割引料金
※小・中・高等・特別支援学校生は土曜日無料
※県内65歳以上の方(健康保険証等持参)は無料
展覧会ホームページ
http://www.art-museum.pref.yamanashi.jp/contents/
展覧会問合わせ先
055-228-3322

会場情報

山梨県立美術館 ヤマナシケンリツビジュツカン

Yamanashi Prefectural Museum of Art

会場住所
〒400-0065
甲府市貢川1-4-27
ホームページ
http://www.art-museum.pref.yamanashi.jp/
更新日:2010年9月30日
登録日:1999年3月31日