ID:23545
開館20周年記念 鍋島―至宝の美・創出された美―
会場
戸栗美術館
TOGURI MUSEUM OF ART
会期
2008年1月5日(土) ~ 2008年3月23日(日)
展覧会概要
開館20周年記念 鍋島―至宝の美・創出された美― カイカン20シュウネンキネンナベシマシホウノビソウシュツサレタビ
当館の展示は毎回、館蔵品の中からテーマを決めて展示しておりますが、今年で開館20周年を迎えるにあたりまして、一年を通して四回にわたって記念展を開催しております。今回はその最後といたしまして、戸栗美術館が誇る鍋島コレクションを展示いたします。
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至宝の磁器
寸分の狂いもなく成形されたフォルム。純白の素地に柔らかな色彩で丁寧に描かれた、細密な文様。なめらかな釉は表面を薄く均一に包み、うつわの持つ品格を確固たるものにしています。品格を備えたうつわ―鍋島焼は単なる食器ではありません。幕府へ献上することを一番の目的として、藩の威信をかけて創り出されたこの上ない宝物なのです。今展覧会では質・量ともに定評のある当館所蔵の鍋島コレクションより、17世紀後半頃の初期鍋島から、17世紀末~18世紀初にかけて作られた盛期鍋島を中心に展示いたします。さまざまな文化が華やいだ江戸時代において、独特の感性と最高の技術をもって生み出された、至宝「鍋島焼」をこころゆくまでご堪能くださいませ。
鍋島焼とは
鍋島焼の基礎となる伊万里焼は、17世紀初頭の江戸時代に現在の佐賀県・有田町で日本初の磁器として誕生し、伊万里港から国内外へ輸出されたことから「伊万里焼」と称されるようになりました。この地域を管轄する佐賀藩の初代藩主・鍋島勝茂は、関ヶ原の戦いにおいて反徳川に属していた外様大名で、江戸時代を通して藩の安泰のため将軍家との関わりにはことのほか気を遣います。初めの頃は長崎の地の利を生かし中国の磁器や絹織物などを献上していましたが、中国磁器の輸出激減によって、それに代わる国産磁器の技術革新に努めました。そうして作り出されたのが「鍋島焼」です。
このやきものを作る藩直営の窯は17世紀後半に有田皿山に開かれ、その後有田から離れた大川内山において本格的に稼動します。そこには有田の優秀な陶工たちが集められ、製造方法も極秘とされるなどの厳しい条件下で、1871年の廃藩置県まで約200年間磁器生産を続けていました。このように「鍋島焼」は、最高の技術と厳選された材料、さらに厳重な管理体制のもとで特別に誂えられたやきものであり、その独自の格調高い作品群は“日本磁器の最高峰”と称されています。
- 休催日
- 月曜日(ただし1/14・2/11は開館、1/15・2/12は休館)
- 観覧料
- 一般1000円 高大生700円 小中生400円
団体割引は20名様以上で200円引き - 展覧会ホームページ
- http://www.toguri-museum.org/
- 展覧会問合わせ先
- tel . 03-3465-0070 fax . 03-3467-9813
会場情報
戸栗美術館 トグリビジュツカン
TOGURI MUSEUM OF ART
- 会場住所
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〒150-0046
渋谷区松涛1-11-3 - ホームページ
- http://www.toguri-museum.or.jp/
登録日:1999年3月31日