ID:23254

日本彫刻の近代

会場

東京国立近代美術館

The National Museum of Modern Art, Tokyo

会期

2007年11月13日(火) ~ 2007年12月24日(月)

展覧会概要

日本彫刻の近代 ニホンチョウコクノキンダイ

日本には古来、仏像、神像、建築装飾、置物など、今日「彫刻」と総称されるさまざまな表現が存在しています。しかし、祈りのための彫像や日常の愛玩物ではなく、西洋的、近代的な意味での純然たる鑑賞の対象としての「彫刻」という考え方が本格的に移入されはじめたのは、「絵画」よりも遅く、明治30年代になってからのことでした。それと前後して、象牙の置物や根付などの工芸美術品が外国向けの輸出品としてもてはやされたり、歴史的偉人や事績を顕彰するための記念碑彫刻が推奨された時代などもあり、彫刻というジャンルが、芸術家個人の自由な表現として認められるのは、ようやく明治末年から大正初めにかけて、荻原守衛や高村光太郎らの活躍をみてからでした。
その後、大正から昭和にかけての日本彫刻の歩みも、決して平坦なものではありません。ロダンの弟子のブールデルや、マイヨールらに学んだ彫刻家たちが、20世紀の思潮を持ちかえる一方、伝来の木彫界でもさまざまな変転があり、また戦後になると、多種多様な素材・技法による抽象表現が現れてきました。

この展覧会は、幕末・明治期から1960年代までの近代日本彫刻史を、68名の彫刻家の約100点の作品によって振り返りながら、この分野における「近代」とは何であったかというテーマに、さまざまな角度から光を当てようとするものです。絵画史と比較すると、日本の近代彫刻史を通覧する試み自体が少なく、また、研究成果の蓄積も、残念ながら十分とはいえません。本展が、日本彫刻における近代について改めて見直すきっかけとなり、彫刻芸術の魅力を広く紹介する機会となれば幸いです。

主催者
東京国立近代美術館、日本経済新聞社
休催日
月曜日(12月24日は開館)
観覧料
一般850(700/600)円 大学生450(350/250)円
高校生250(150/100)円
( )内は前売/20名以上の団体料金
中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方及び付添者1名は無料
展覧会ホームページ
http://www.momat.go.jp
展覧会問合わせ先
03-5777-8600(ハローダイヤル)

会場情報

東京国立近代美術館 トウキョウコクリツキンダイビジュツカン

The National Museum of Modern Art, Tokyo

会場住所
〒102-8322
千代田区北の丸公園3-1
ホームページ
https://www.momat.go.jp/
問い合わせ先
03-5777-8600(ハローダイヤル)
更新日:2010年10月25日
登録日:2002年4月26日