ID:22612

アンリ・カルティエ=ブレッソン 知られざる全貌

会場

東京国立近代美術館

The National Museum of Modern Art, Tokyo

会期

2007年6月19日(火) ~ 2007年8月12日(日)

展覧会概要

アンリ・カルティエ=ブレッソン 知られざる全貌 アンリ・カルティエ=ブレッソンシラレザルゼンボウ

「決定的瞬間」をとらえた写真家として知られるフランスの写真家アンリ・カルティエ=ブレッソン(1908-2004)。
彼は絵画を学んだ後、1930年代初頭に、本格的に写真にとりくみはじめます。35mmカメラによるスナップショットの先駆者として、独特の鋭い感性と卓越した技術を結晶させたその写真表現は、ごく早い時期から、高い完成度を示していました。

1952年に初の写真集『逃げ去るイメージ(Image a la sauvette)』(*)を出版。そのアメリカ版の表題である『決定的瞬間(The Decisive Moment)』は、カルティエ=ブレッソンの写真の代名詞として知られるようになります。
日常のなかの一瞬の光景を、忘れがたいイメージへと結晶させる作品は、同時代の写真表現に大きな影響を与えました。日本でも1950年代にその仕事が紹介されると大きな反響を呼び、その作品は広く愛されてきました。

本展は、初期作から代表作まで、貴重なヴィンテージ・プリントを含む写真作品を中心に、幼少期のファミリー・アルバムなど初公開の資料類、そして絵画への深い関心をものがたる油彩や素描を含む、約350点によって、その全貌をたどるものです。

多角的な章構成
「ヨーロッパ」「アメリカ」「インド」「中国」「ソヴィエト」など、取材した国や地域ごとの章に加えて、「ポートレイト」「風景」といったジャンルによる章、またそうした枠組みをとりはらってよく知られた代表作だけを集めた「クラシック」の章など、この展覧会は、多角的な視点からアンリ・カルティエ=ブレッソン(HCB)の仕事の全貌をたどります。そこで浮かび上がってくるのは、眼の前の世界が完璧な調和をみせる一瞬を捕獲する妥協なき芸術家としてのまなざしや、ガンジー暗殺や中国共産党政権の成立など、適確な時と場所にいあわせて歴史の分岐点を目撃するというジャーナリストとしてのすぐれた資質です。
多角的な視点から、HCBの多面性が見えてくるのです。

本展は、ヨーロッパ以外では初めての巡回であり、日本国内では東京国立近代美術館のみの開催です。本展は、パリのアンリ・カルティエ=ブレッソン財団とマグナム・フォトの協力によって制作されました。

(*)a la sauvetteの「a」は、正しくはアクサン・グラーヴがつきます。

主催者
東京国立近代美術館、マグナム・フォト東京支社、
アンリ・カルティエ=ブレッソン財団、日本経済新聞社
休催日
月曜日(7月16日は開館、翌日休館)
観覧料
一般800[700/600] 大学生400[300/200] 高校生250[150/100]
[ ]内は前売/20名以上の団体料金
中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方及び付添者1名は無料
展覧会ホームページ
http://www.momat.go.jp
展覧会問合わせ先
03-5777-8600(ハローダイヤル)

会場情報

東京国立近代美術館 トウキョウコクリツキンダイビジュツカン

The National Museum of Modern Art, Tokyo

会場住所
〒102-8322
千代田区北の丸公園3-1
ホームページ
https://www.momat.go.jp/
問い合わせ先
03-5777-8600(ハローダイヤル)
更新日:2010年10月25日
登録日:2002年4月26日