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古玩逍遥

―服部和彦氏寄贈仏教工芸展―

会場

奈良国立博物館

NARA NATIONAL MUSEUM

会期

2007年6月9日(土) ~ 2007年7月8日(日)

展覧会概要

古玩逍遥 コガンショウヨウ ―服部和彦氏寄贈仏教工芸展―

服部和彦氏は静岡県在住の実業家で、30歳代半ばより古美術の世界に強く惹かれ、収集を行うようになりました。氏の古美術収集に大きな転機が訪れたのは、元奈良国立博物館館長の石田茂作氏との出会いでした。それ以後服部氏の収集は体系的に行われるようになり、中でも最も強く惹かれていた密教工芸〔みっきょうこうげい〕の分野では壇具〔だんぐ〕の主要な法具を網羅するまでに成長し、川端康成旧蔵の金銅三鈷杵〔こんどうさんこしょ〕のような著名な作品を所蔵するまでになりました。
このたび、奈良国立博物館は服部氏より仏教工芸を中心に60余件のコレクションの寄贈を受けました。その中には前述の金銅三鈷杵のほか、かつて五種鈴〔ごしゅれい〕を構成していた金銅独鈷鈴〔こんどうとっこれい〕・三鈷鈴・宝珠鈴〔ほうじゅれい〕、高麗時代の銅五大明王五鈷鈴〔どうごだいみょうおうごこれい〕といった貴重な作品も含まれています。
また、金銅金剛盤〔こんどうこんごうばん〕や白銅五鈷鈴のように銘文を有する作品もあり、資料的にも価値の高い品が少なくありません。密教法具以外にも鏡像〔きょうぞう〕、懸仏〔かけぼとけ〕、舎利容器〔しゃりようき〕、瓦経〔がきょう〕、仏像なども見ることができ、服部氏が広い視野で仏教美術を見つめていたことが伝わってきます。
「古玩逍遥」展は寄贈品の中から仏教工芸40件、彫刻3点、考古品6件を展示するものです。服部和彦氏が逍遥された仏教工芸の世界をたどりながら、鑑賞の楽しみを発見していただければ幸いです。

主催者
奈良国立博物館
休催日
毎週月曜日
観覧料
一般500(400)円 高大生250(200)円 中学生以下、障害者手帳をお持ちの方及び介護者1名無料
( )内は20名以上の団体、中学生以下の子どもと一緒に観覧される方、開館時間延長日の午後5時以降、の料金
展覧会ホームページ
http://www.narahaku.go.jp/
展覧会問合わせ先
ハローダイヤルサービス:050-5542-8600

会場情報

奈良国立博物館 ナラコクリツハクブツカン

NARA NATIONAL MUSEUM

会場住所
〒630-8213
奈良市登大路町50
ホームページ
https://www.narahaku.go.jp/
更新日:2010年9月21日
登録日:1999年3月31日