ID:22024
デュフィ展
―油彩を中心に水彩、挿絵本、工芸を一堂に―
会場
鎌倉大谷記念美術館
Kamakura Otani Memorial Art Museum
会期
2007年6月26日~8月25日
展覧会概要
デュフィ展 デュフィテン ―油彩を中心に水彩、挿絵本、工芸を一堂に―
1900年、ル・アーブルからパリに出てエコール・デ・ボザールのボナのアトリエに学び、フォーヴィスム、キュビスムを経て、明るい色彩感覚と躍動感溢れる独自のスタイルを確立した、フランス近代絵画の巨匠ラウル・デュフィ(1877-1953)。彼は、海、音楽、競馬等をテーマに、数多くの油彩、水彩画を制作し、のちに「色彩の魔術師」と称されました。
本展は、開館10周年の夏にふさわしく、デュフィの初期から晩年までの油彩を中心に、水彩、挿絵本、工芸などを一堂に展示致します。
フルート奏者で音楽評論家であった弟ガストンをモデルに描いた「ガストン・デュフィの肖像」を始め、この度、初期の名品を一堂に展示致します。「花のある自画像」は、鏡に映る自分を描くというめずらしい構成のフォ-ヴィスム時代の代表作です。又、最も敬愛し、何点も描いたモーツァルトへのオマ-ジュの中でも、キュビスム時代の特徴が見られる初期の代表作「モーツァルトに捧ぐ」をご覧いただきます。
競馬シリーズでは、「ドーヴィルの競馬」、「ドーヴィル競馬場の騎手」等、走る馬の瞬時の動きの美しさに魅せられたデュフィの、素早い筆致の卓越したデッサン力が窺えます。大作の「パドック」は、真っ青な海の青と緑の芝生の明快な色彩の対比により彼ならではの新鮮な幸福感が感じられます。
木版画、染色、陶器、タペストリーにまで及ぶ多才なデュフィ「モーツァルトに捧ぐ」は、敬意と礼賛を意味する花々が四辺の縁を彩り、彼らしい美しい装飾のタペストリーです。又、彼が実際にペルピニャンのアトリエで愛用した飾り机「黄色いコンソール」(工芸)を、「黄色いコンソール」(油彩)と同時にご覧いただきます。
木版画の作品として、挿絵本の歴史においても初期の傑作の一つに数えられており、アポリネ-ルの詩にデュフィの版画、ピエール・ルグランの装丁と三拍子揃ったアポリネ-ル「動物詩集-オルフェウスの従者」と、デュフィが珍しい手彩色で木版画の挿絵を添えた、フルレ「骨董屋」を展示致します。
夏の鎌倉のきらめく光の中で「色彩の魔術師」と称されたデュフィのすべてをお楽しみ下さい。
出品点数:油彩・水彩・挿絵本・工芸等 総数約40点
- 休催日
- 日・月曜日(ただし7/16[月・祝]は開館し、翌火曜日は休館)
- 観覧料
- 大人800円・大高生500円・小中生300円
- 展覧会ホームページ
- http://www.komam.co.jp*公開は終了しています
会場情報
鎌倉大谷記念美術館 カマクラオオタニキネンビジュツカン
Kamakura Otani Memorial Art Museum
- 会場住所
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〒248-0017
鎌倉市佐助1-1-20
登録日:2018年2月20日