ID:21122

崩壊感覚

The Sense of Collapse

会場

東京国立近代美術館

The National Museum of Modern Art, Tokyo

会期

2007年8月18日(土) ~ 2007年10月21日(日)

展覧会概要

崩壊感覚 ホウカイカンカク The Sense of Collapse

観る者の郷愁を誘う古代遺跡、戦争や災害による破局の光景、時間の経過とともに風化し、朽ちていく物質の姿、そして自己の境界が溶け出すような感覚に怯える人間の有り様。これら「崩壊するもの」のイメージは、20世紀以降の美術の底に絶えず流れていたといえます。

言うまでもなく、その背景には「戦争の世紀」と呼ばれる20世紀に、人類が引き起した幾多の災厄があります。その夥しい瓦礫の山は、もはや失われた過去を夢想させるロマンチックな「廃墟」ではありえません。それはトラウマのように常に現在形で私たちの生を呪縛してくるのです。また80年代、バブル経済の繁栄に酔いしれていた日本に起こった「廃墟ブーム」もこの文脈で考察すべき現象でしょう。大規模な再開発によって次々と古い建物が解体されていったこの時期、都市に出現した束の間の建築の死が、世紀末の終末論的ヴィジョンと重ね合わせられて、妖しい魅力を放っていました。

これだけの例をみても、いかに「崩壊するもの」のイメージが時代や社会と密接に関連していたかがわかるでしょう。この展覧会では、約20名の作家による様々な「崩壊感覚」を集め、それらの多様な意味の広がりを、過去・現在・未来の時間の相と照らし合わせながら検討していきます。

主催者
東京国立近代美術館
休催日
月曜日※9月17日、18日、24日、10月8日、9日は開館。9月25日は休館します
観覧料
一般420(210)円、大学生130(70)円、高校生70(40)円
( )内は団体料金
中学生以下・65歳以上・障害者手帳をお持ちの方と付添者1名は無料
(それぞれご入館の際証明書類をお持ちください)
展覧会ホームページ
http://www.momat.go.jp
展覧会問合わせ先
03-5777-8600(ハローダイヤル)

会場情報

東京国立近代美術館 トウキョウコクリツキンダイビジュツカン

The National Museum of Modern Art, Tokyo

会場住所
〒102-8322
千代田区北の丸公園3-1
ホームページ
https://www.momat.go.jp/
問い合わせ先
03-5777-8600(ハローダイヤル)
更新日:2010年10月25日
登録日:2002年4月26日