ID:11607

中村宏・図画事件1953-2007

~目に飛び込んでくるものは、すべからく、事件だ。~異系の絵画者、その半世紀の記録

会場

東京都現代美術館

MUSEUM OF CONTEMPORARY ART, TOKYO

会期

2007年1月20日(土) ~ 2007年4月1日(日)

展覧会概要

中村宏・図画事件1953-2007 ナカムラヒロシズガジケン1953-2007 ~目に飛び込んでくるものは、すべからく、事件だ。~異系の絵画者、その半世紀の記録

ギョロっと一つ目のセーラー服を着た少女の作品、
あるいは、地平線にもくもくと煙を上げて走る機関車──。

自らを「絵画者」と称し、現代美術の潮流に逆らうかのように独自の道を歩み続けてきた画家、中村宏。その作品は、国内の美術館において数多く収蔵され、戦後の日本美術史を語る上でなくてはならない存在です。本展は、97年に練馬区立美術館で開催された展覧会から10年、満を持して開催される、中村宏の全貌を紹介する初の大個展です。
50年代の政治的・社会的史実に基づいて描かれたルポルタージュ絵画の代表作《砂川五番》、一つ目セーラー服少女や望遠鏡等のモチーフが散りばめられた《望遠鏡列車》に代表されるシュルレアリスム的な作品、水木しげるがその作品のモデルにしたといわれる《パシフィック》、近年にいたる《限界標示》シリーズ、そして本展覧会のために製作された新作──。
出品総数約300点。絵画作品約100点に本の装丁、挿画、イラストレーションを加え、時代・テーマを追って中村作品の魅力を余す所なく紹介します。
一つ目、望遠鏡、飛行機、立ち入り禁止等、独特のモチーフを多用する中村の作品は、常に鑑賞者への積極的なコミュニケーションを追求しています。一目見れば忘れることができないほどの衝撃を我々に残し、瞬く間にその作品世界に惹き込んでしまう中村の作品。それは、中村の作品世界と遭遇することによって引き起こされる「図画事件」なのです。
常に観る者をまきこみ続ける「図画事件」の連鎖、ある一人の異系の画家 中村宏の50年にわたる全貌をご紹介します。

主催者
財団法人 東京都歴史文化財団 東京都現代美術館/東京新聞
休催日
月曜日 ※但し、2月12日(月)は開館・13日(火)は休館
観覧料
一般1000(800)円 学生800(640)円
中高校生・65歳以上500(400)円 小学生以下無料
( )内は団体料金です。
企画展のチケットでMOTコレクションもご覧頂けます。
展覧会ホームページ
http://www.mot-art-museum.jp
展覧会問合わせ先
03-5777-8600(ハローダイヤル)

会場情報

東京都現代美術館 トウキョウトゲンダイビジュツカン

MUSEUM OF CONTEMPORARY ART, TOKYO

会場住所
〒135-0022
江東区三好4-1-1(木場公園内)
ホームページ
https://www.mot-art-museum.jp/
問い合わせ先
03-5777-8600
更新日:2010年11月4日
登録日:1999年3月31日