マルク・リブー(Marc Riboud 1923年生 フランス生まれ)は、1950年代のフォトジャーナリズム黄金期から現在まで、世界中で精力的な活動を続けている、20世紀を代表する写真家です。
写真家集団「マグナム」の創始者、H.C.ブレッソンやR.キャパらの同志であり、50年代のアフリカ独立運動、60年代のベトナム戦争、アルジェリア、ガーナなどアフリカ各国が独立する激動の時代に立会い、写真家として初めて中国の取材にも成功しました。その作品は、米誌「N.Y.タイムズ」「ライフ」、英誌「タイムズ」、仏誌「フィガロ」「パリ・マッチ」、独誌「シュテルン」、日本の新聞・雑誌など、世界各国の紙面を飾ってきました。
近年、ニューヨークの国際写真センター、パリのヨーロッパ写真美術館にて大規模な回顧展が開催され、ますます高い評価を獲得しています。
本展では、1950年代から半世紀にわたるマルク・リブーの代表作を網羅する何必館コレクションより、厳選した約100点のオリジナルプリントを展示し、写真家の全貌をご紹介します。ご高覧ください。