1980年代から世界の映像表現の動向をリードしてきたドイツの現代写真は、いままた新しい転換期を迎えています。この展覧会はすでに世界的に評価の高い5人の作家に、新たに登場しつつある5人の若い作家を加えて構成されます。70年代から指導的写真家であったベッヒャー夫妻、その継承者アンドレアス・グルスキー、90年代のポップ・カルチャーを代弁するヴォルフガング・ティルマンス、そしてデジタル画像処理を用いる若い写真家たち、こうした10作家による約80点の写真作品により、80年代から現在までのドイツ現代写真の軌跡と現状を紹介します。