今日、さまざまな形で、アートとファッションの融合や相互乗り入れの現象が顕著になっています。これにはファッションが産業と消費の構造の成熟に伴い、社会現象として大きな存在になったという背景があります。本展では人間の身体・行動・欲望・夢の接点に「衣服」を捉え、ただ単に身につけるものではなく、それぞれのアーティストがファッションを越えた創造空間として表現します。クリエイティブディレクター小池一子氏のキュレーションにより、「衣服」というメディアの可能性を切り開き、かつてイメージされたことのない巨大なドレスや、母親が幼児を抱えるコクーンのコートなど11人のデザイナー、アーティストの作品や映像を展観します。