タイトル等
百年前の暮らしと紙
会場
紙の博物館
会期
2006-01-24~2006-03-05
休催日
月曜日(祝日の場合は開館)、祝日の翌日、年末年始
開催時間
10:00~17:00(入館は16:30まで)
観覧料
一般300円、小中高生100円 (団体割引有り)
主催者
紙の博物館
概要
今から100年ほど前の1905年(明治38)は日露戦争が勝利に終わった年にあたります。1868年に明治時代を迎えてから40年近くが経ち、西洋文化がある程度定着し、明治になって起こった様々な産業も発展を遂げ、自国の強化と対外進出の動きを支えていった頃と言えます。
紙の世界では、江戸時代までは紙といえば手すきの「和紙」に限られていましたが、明治になると機械で連続して大量に生産される「洋紙」が登場します。初めのうちは「和紙」が引き続き生活用品として広く使用されました。文明開化のあゆみと共に新聞・雑誌が数多く発行されるなど国内での需要が急増する一方で、海外の万国博覧会へ和紙が出品され、薄くて軽い丈夫な素材として西欧にも盛んに輸出されるようになります。しかし、急増した需要に対応するために次第に粗製濫造になり、本来の良さを失った「和紙」は輸出が衰えると共に、印刷技術の変化によって情報記録媒体としての価値も失いはじめ、替りに「洋紙」が台頭してきました。
「洋紙」には西洋で作られて輸入された外国産と、日本で西洋の機械によって作られた国内産があります。日本で最初の国産洋紙は1874年(明治7)に有恒社で作られ、翌年には抄紙会社王子工場が操業を開始しますが、最初は品質良好で安価な輸入紙にはかないませんでした。しかし、原料の変化や抄紙機などの設備の発展によって品質も向上し、製紙会社の新設や工場の増設が次々と行われました。そして1904年(明治37)に国定教科書用紙が「和紙」から「洋紙」に切替えられたことを境に和紙と洋紙の生産量は逆転していき、明治末期には「洋紙」の生産量は「和紙」の約2倍となります。
今回の展示では、そのような時代背景をもとに明治時代の「和紙」と「洋紙」の使用例を紹介すると共に、ユニークな紙製品なども紹介、展示します。
ホームページ
http://www.papermuseum.jp
展覧会問合せ先
紙の博物館 03-3916-2320
会場住所
〒114-0002
東京都北区王子1-1-3(飛鳥山公園内)
交通案内
・JR京浜東北線 王子駅南口より 徒歩5分
・東京メトロ南北線 西ヶ原駅より 徒歩7分
・都電荒川線 飛鳥山駅より 徒歩3分
・都バス(王40甲・王55・草64系統)飛鳥山バス停より 徒歩4分
・北区コミュニティバス 飛鳥山公園バス停より 徒歩2分
東京都北区王子1-1-3(飛鳥山公園内)
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