浮世絵は常に身近な風俗を題材として発展してきました。江戸から明治という時代の変わり目に、浮世絵はどのように題材を選び表現してきたのでしょうか。日本橋魚河岸の魚商が、その当時に集めたというコレクションは、時代の息吹を伝えてくれます。明治5年の博覧会や鉄道の開通を描いた浮世絵など文明開化を題材にした作品、子供たちが遊ぶために制作されたおもちゃ絵、豪華な摺の役者絵、また幕末に盛んであった歴史説話を題材とした浮世絵など、青木総業青木元治氏より千葉市美術館にご寄託いただいている約600点の作品からよりすぐられた約150点による展示となります。